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投稿少年 小説家になるための29の方法 の商品レビュー

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2023/09/08

角川mini文庫は平成8年から12年まで刊行された小型サイズの文庫シリーズである。判型が新書版の半分、分量はいずれも薄めである。本書も130ページ足らずしかなく、文庫というより何かの付録のようだ。価格は一律税込み200円だったように思う。持ち歩きにはいいが、保管には却って不便であ...

角川mini文庫は平成8年から12年まで刊行された小型サイズの文庫シリーズである。判型が新書版の半分、分量はいずれも薄めである。本書も130ページ足らずしかなく、文庫というより何かの付録のようだ。価格は一律税込み200円だったように思う。持ち歩きにはいいが、保管には却って不便である。それが長続きしなかった理由だろうか。 本書は26の文芸新人賞について、受賞者と選考委員計29人が、これから賞に挑戦する人のために、書き方や心構え、各賞の特色などを原稿用紙2枚程度で忠告してくれるものだ。各賞は純文学、大衆小説、脚本、児童文学、俳句・短歌と多岐に渡っている。応募要項も掲載。寄稿している受賞者は、いずれも90年代に賞をもらっている新人である。調べてみたら、文藝賞や文學界新人賞といった純文学系の受賞者は現在廃業状態の人が多く、横溝正史賞や鮎川哲也賞といった大衆小説の受賞者は、たくさんの作家が現役でバリバリ書いている。柴田よしき、加納朋子、池上永一各氏などである。やっぱり純文学では食えないのだろうか。学生時代の冲方丁氏も顔写真入りで寄稿。

Posted byブクログ