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夜明けの音が聞こえる の商品レビュー

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2013/11/09

奇妙な一人遊びが嵩じて口がきけなくなった暦彦が聞いた地球がまわる音。走っていなければ振り落とされる。暦彦は発する声なく、止まってしまい消えてしまいそうになる。施設の紹介で勤めたバイト先で理不尽な辱めを受けた朝、光の粒がぶつかる音を聞いた。雲から落ちる数十億の光の粒がはじけて海に広...

奇妙な一人遊びが嵩じて口がきけなくなった暦彦が聞いた地球がまわる音。走っていなければ振り落とされる。暦彦は発する声なく、止まってしまい消えてしまいそうになる。施設の紹介で勤めたバイト先で理不尽な辱めを受けた朝、光の粒がぶつかる音を聞いた。雲から落ちる数十億の光の粒がはじけて海に広がり、滲んでいく音を。 バスを追いかける暦彦は、最初に言葉を発した人間は必死で獲物を追って走っていたにちがいないことを悟る。獲物を逃したら飢え死にする。それが声が空間を震わせ同じ危機感をもった仲間が四方からSOSを受け止めた瞬間だった。無意味な奇声が意味をもった瞬間。光と闇が交差し、言葉が生まれた瞬間であった。

Posted byブクログ

2009/10/04

すばる文学賞受賞作。が、何だコレ? 凄く嫌な奴が主人公、周りも嫌な奴ばかりで、嫌な出来事が次々起こる。何だ?

Posted byブクログ