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立子へ抄 虚子より娘へのことば の商品レビュー

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2012/09/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

虚子先生、名言が多すぎます。 またもや付箋でいっぱいになりすぎ、そのすべてを引用に書こうなものなら、一日すべてを費やさなければなりません。 俳句そのものの指南、生き方、仕事について、女性が牽引する俳句の世界について… 今時の成功哲学や、自慢話を鼻からぶら下げるビジネス書など影を潜めてしまう。 それこそ「高浜虚子366日の言葉」なる本に編集しても良いくらいである。 そして自然その他、物事の表現力。 美しいのは、娘、立子への言葉。 娘に対して「あなた」呼ぶのである。 この頃は、家族であっても互いを呼ぶのに凛と律した精神があった。 此の時代の精神が今もあれば、家族や経済ももっと背筋を伸ばしたものであっであろうにと、偲ばれる。 参考 この本に出てくる、映画、本 映画 巴里の屋根の下  本 土佐日記 柿右衛門と色鍋島

Posted byブクログ