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モーツァルトへの旅 の商品レビュー

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2020/04/29
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モーツァルトの大ファンである著者のエッセイ。モーツァルトの人生や曲についての考察、ウィーンやザルツブルクを散策したり演奏会にいったりしたときの体験談、モーツァルトと年代の近い音楽家や芸術家との関わり等。 初心者でも気軽にモーツァルトが知れる。ハードルは低い。ただ、たまに筆にまかせて書きすぎた感があって、若干読みにくいときもある。どちらかというと、著者の気分がメインのさらっと読めるものだったので、もっと深く知りたくなった。 音楽はほとんど知識がなく、モーツァルトとベートーベンの区別もつかない自分。読むごとに、モーツァルトの好感度があがった。(最初の数十ページでもう、モーツァルトを流す) モーツァルトのこども時代の逸話にはじまり、著者自身のウィーンやザルツブルクの訪問を差し込みながら、彼の足取りと音楽を追っていく。 好きだったのは、小さい頃のモーツァルトが遊ぶように楽しく曲を作ったところ。あんなに子ども時代に嫌いだったピアノの練習の対極の、無邪気さを感じて衝撃。ごめんモーツァルト。 また、その子どもの頃のまっすぐな人柄と音楽は形を変えず、ただ大きくなっていった、という話も印象的。最後のところらへん。 あとは、モーツァルトが貧乏だったという話から、貧乏と芸術というのは、たくさん作品を世に出すためには、相性のいい組み合わせなのかも、とか思った。 少しもの足りないし趣味が強すぎる感があるが、軽く読める。おそらくこの著者の最大の目的であるモーツァルトを聴いてほしいという、その気持ちになることができた。気持ちを落ち着かせるために、これからも家の中で聴くと思う。

Posted byブクログ