破小路ねるのと堕天列車事件 の商品レビュー
ちょっとした事で妄想しまくっては、鼻血を吹きだしてしまう少女と そんな彼女に恋をした、どこにでもいそうな少年。 彼らが付き合いだした時、校舎に電車が付き刺すという 奇妙な事件が起こった。 一体どのようにして電車は突き刺さったのか、というのを 謎解く話かと思ったら違いました。 ま...
ちょっとした事で妄想しまくっては、鼻血を吹きだしてしまう少女と そんな彼女に恋をした、どこにでもいそうな少年。 彼らが付き合いだした時、校舎に電車が付き刺すという 奇妙な事件が起こった。 一体どのようにして電車は突き刺さったのか、というのを 謎解く話かと思ったら違いました。 まったく思いもよらなかった方向へと話は進み ファンタジー? な状態に。 電車が突き刺さったぐらいまでは面白かったのですが そこからはもう知らない世界へw みたいな。 むしろ、道端に青い髪の毛の女の子が出てきた時点で 何か変と思わないのですか、主人公。
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『破小路ねるのと堕天列車事件』は主人公が通う高校にある朝、電車が垂直に刺さっている事件が起こる。真上から校舎にぶすっと。 それを主人公と妄想癖が激しくすぐ鼻血流す彼女と、彼女が所属する文芸部の部長と3人で推理して謎を解き明かす……みたいな展開を裏表紙のあらすじから予測すると、全...
『破小路ねるのと堕天列車事件』は主人公が通う高校にある朝、電車が垂直に刺さっている事件が起こる。真上から校舎にぶすっと。 それを主人公と妄想癖が激しくすぐ鼻血流す彼女と、彼女が所属する文芸部の部長と3人で推理して謎を解き明かす……みたいな展開を裏表紙のあらすじから予測すると、全然そんな内容じゃない。 ゴスロリ幼女が出てきた時点で違うなとは思ったんだよ。 西澤保彦みたいに「SF+新本格」な内容かと思ったら、怖くない角川ホラー文庫、あるいはハヤカワJAな展開で、途中からは完全にファンタジーとして読んでた。 全体の結構があって、あらかじめ用意した終着点に個々の事柄が集約されていくのは別にいいんだけど、そのために細部が全体に奉仕するだけで終わってるというか、まったく盛り上がらず気の利いたアイデアもないまま話だけが進んで終わってしまう。 フロイト先生もビックリだぜ!
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彼女ができました. デートしてきゃっきゃうふふして何事も無く帰宅. 翌日,学校に電車が突っ込んでるという大事件が. 深夜の学校だったために被害者ゼロだけども その動機も方法がわからない. 何故なら電車は一階部分に突っ込んでいたのではなく 屋上から垂直に校舎に突き刺さっていたのだから…. フロイト先生もビックリですね. それなりに面白かったよ.
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“どこからか、何かが裂ける音が聴こえる。 音のほうに首を向けると、遠くにかすむ終端のほうから線路が裂けていっている。 枕木が次々と真ん中でまっぷたつになっていく様子は、まるで鋭利な刃物で肉を裂いていくような爽快さだった。 そして、まっぷたつになった線路が、空中でふたつの相似形の線...
“どこからか、何かが裂ける音が聴こえる。 音のほうに首を向けると、遠くにかすむ終端のほうから線路が裂けていっている。 枕木が次々と真ん中でまっぷたつになっていく様子は、まるで鋭利な刃物で肉を裂いていくような爽快さだった。 そして、まっぷたつになった線路が、空中でふたつの相似形の線路へと再生していく......。 その様子は、どこかで見たことがあるような......。 (......あのさ、DNAって、線路みたいに見えない?) ......あ......。 生物の授業のVTRで見た、DNAそのものだ......。 そんなことを思っているうちに、二本の線路の一方は空中に溶けていき、もう一本の線路は、風に舞った帽子が降りてきたかのように、静かに地上に降り着いた。 静寂が周囲を満たす。 なにかの儀式めいた線路の鳴動は、静まったらしい。 しかし、あれは......いったい何だったのだろうか......? 「平行世界との分裂が、これで完了したのだ」 不意に、背後から声をかけられ、口から心臓が逃げ出すかと思う。 振り向くと、コッペリアが立っていた。” 中身はちょっと薄いなー。 ちょっとSFだかファンタジまじりの。 砂男の下りななかなか良かった。 あと後書きも。 そういう視点だったのかっていう。 “「おはよ」 不意に、長机の対面から声をかけられる。 この声は、ねるのさんだ。 ひょっとして、僕の居眠りで待たせてしまっただろうか......そう思って、顔をあげた。 そこには——大きなメガネをカタカタ揺らしながら、 鼻から滝のように鮮血を流す僕のカノジョがいた。 「か......かわいい寝顔だったよ、直也君......うっぷ」 机や床を惨劇的に赤く染めながら、彼女はのんきにそう言った。 「ねるのさん......寝顔見ただけでそんなに興奮しないで」 彼女の妄想力はただごとではない。 特に異性がらみのことになると妄想の膨らみ方が酷いようで、急速に体温が上がり、鼻血を噴いてしまう。学校で、僕となにげない日常会話をしていても、どの言葉から何を連想したのか、たまに噴血して倒れていた。この間の告白のときもそうだ。 中学のときの彼女には、何人ものクラスの女子を血祭にあげてしまったという武勇伝まである(ただし彼女自身の血で)。”
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山本ケイジ先生の挿絵に惹かれて読んでみました。 よくも悪くも「ラノベ」な感じですが、ほんのり ハヤカワ文庫JAな感じもしました。ちょっと理系?な感じというか。 「セカイ系」な内容とか、キャラ設定なんかはラノベの王道な感じ。 ちょっと展開が速い感じだったので、もちっとページがあった...
山本ケイジ先生の挿絵に惹かれて読んでみました。 よくも悪くも「ラノベ」な感じですが、ほんのり ハヤカワ文庫JAな感じもしました。ちょっと理系?な感じというか。 「セカイ系」な内容とか、キャラ設定なんかはラノベの王道な感じ。 ちょっと展開が速い感じだったので、もちっとページがあったほううが良かったかな、でした。 セカイ系な話と裏腹に、ヒーロー?直也と、ヒロイン・ねるのさんは 凄く普通の子(鼻血はともかく(笑)で可愛かったです。 謎のゴスロリ・コッペリアみたいなベタキャラはちと受け付けませんが。
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PHP研究所立ち上げの新レーベル、ということで手にとってみました。 頁数も多くないので、すっと読み終わります。 セカイ系なんで、もっと、はっちゃけた展開でもよかったかも。 文章がきれいで、好みでした。
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