身近な公共政策論 の商品レビュー
身近な公共政策の事例を取り上げながら、公共政策論の理論と実際とわかりやすく解説している。ただ、やや網羅性には欠け、全体的に内容は浅い。 リップマンの「公衆喪失」論とデューイの「公衆再活性化」論をもとにガバナンス時代の政策学的思考について考察する第1章Ⅲは読み応えがあった。 第2章...
身近な公共政策の事例を取り上げながら、公共政策論の理論と実際とわかりやすく解説している。ただ、やや網羅性には欠け、全体的に内容は浅い。 リップマンの「公衆喪失」論とデューイの「公衆再活性化」論をもとにガバナンス時代の政策学的思考について考察する第1章Ⅲは読み応えがあった。 第2章は政策立案や政策評価を考えるうえで、必要な知識が端的にまとめられており重宝する。 第3章は、公共政策論の基礎概念を用いて実際の公共政策の事例を分析するという意図は面白いが、その試みが成功しているとは思えなかった。つまみ食い的に重要政策を取り上げて、その概説をしているだけのように思え、第1章、第2章で取り上げられた公共政策論の理論とどうつながっているのかがわかりにくかった。
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