寒村自伝(上巻) の商品レビュー
空想少年の生い立ち 週刊『平民新聞』 日刊『平民新聞』 大逆事件前後の運動 社会主義運動の復活 著者:荒畑寒村(1887-1981、横浜市、労働運動家)
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1975年刊行。戦前からの共産主義運動家の自叙伝。上下巻中の上巻。◆戦前の共産主義運動の具体的模様や展開には、さしあたってそれほどの関心はないが、むしろ、明治中期以降における庶民(というか、もう少し広い意味で市井の人々)の生活状況がちょこちょこ描写されるあたりに興味を覚える。◇その一方、海軍入隊への志望を持っていた寒村、日露戦争勝利に歓喜する寒村など、後の道程からは想像し難い少年時代も活写される。◆寒村誕生以降の来歴から、大逆事件のころまで。
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