タロットの御主人様。ぷちあそうと。 の商品レビュー
短編集の形をとっているが内容的には本編の続き
こうしたシリーズ物の短編集というのは、本編をさほど知らなくても読めたり、むしろ新たな読者を募る目的があったりもするのだが、本作は短編集としての前作『ぷちふらぐめんと。』と同様に、あくまで本編の一環である。なので、本巻だけ読んでもこのシリーズのことはちっとも分からないと思うし、登場...
こうしたシリーズ物の短編集というのは、本編をさほど知らなくても読めたり、むしろ新たな読者を募る目的があったりもするのだが、本作は短編集としての前作『ぷちふらぐめんと。』と同様に、あくまで本編の一環である。なので、本巻だけ読んでもこのシリーズのことはちっとも分からないと思うし、登場人物の性格や立ち位置や相関関係が分からないと笑えない。裏を返せば、これらを把握していること前提で面白い、シリーズ愛読者向けの短編集「冬編」である。 クリスマス・初夢・温泉旅行・初詣というテーマに沿って、相変わらずのドタバタ劇が繰り返されるが、時折飛び出してくる籐子様の一言がやけに面白くて笑える。何がどうと説明するのが難しいが、一時期の「秋人嫌い症候群」からは脱したのか、以前のパワフルさが戻っていてやれやれである。“バトルメイド”志津乃さん視点の文章も読みたかったな。八久住さんも秋人を庇いつつ何気にひどいことを言ってて面白かった。珍しくも秋人を「最低」と断ずる場面が幾度かあるのが短編集らしいのかも。幕間に収録された「八久住香澄の冬休み日記(その1~3)」が各話をほんわかと繋いでいる。また、日常的な話ばかりなので、いわゆるバトルはないものの、いかにも短編集らしい捻りの効いた『持ち札』の使い方に意外性があって良かった。 しかし、楽しいことばかりでもなく、アメジスティアの葛藤が描かれた第4話は、秋人との束の間の一時を過ごすことで、結果的に最後の未練を経ち切ったアメジスティアの実質的な決意表明となっている。これから本編が佳境に入っていくことを示唆するエピソードと言えよう。
DSK
シリーズとしては二冊目の短編集。 前回が夏休み編だったので今回は冬休み編。 ネタとしてはクリスマスと初夢と温泉と初詣。 そんでもって、クリスマスと温泉はハーレムで、初夢はそのまま夢オチで、初詣はティアちゃん万歳!(笑)だった。 いやしかし、本筋のタロット集めは相変わらず進まな...
シリーズとしては二冊目の短編集。 前回が夏休み編だったので今回は冬休み編。 ネタとしてはクリスマスと初夢と温泉と初詣。 そんでもって、クリスマスと温泉はハーレムで、初夢はそのまま夢オチで、初詣はティアちゃん万歳!(笑)だった。 いやしかし、本筋のタロット集めは相変わらず進まないなあ。 と思っていたら、後書きを見て驚愕。 「あと少しで完結」だと?! タロット集めはどうなったのさ?(笑) この後、一発逆転の超展開が待っているのか? 実はもうなんだか読むのがだるくなってきていたので(爆) 次巻からの展開に期待しよう。 さっさと伏線回収してくれ!
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