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藍坂素敵な症候群(2) の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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絶望を越えて見つける希望

今回は表紙を飾った涅槃皇終(ねはんすめらぎ・つい)の話。無表情無口キャラの割りにぼそっと喋る一言が結構可愛かったりする。欲求が満たされた時の「きゅーぷるぷる」も可愛らしい。前巻未登場だった理由の入院にも包帯にもちゃんと意味のある“アブない”娘である。この終の入院中の出来事、終にと...

今回は表紙を飾った涅槃皇終(ねはんすめらぎ・つい)の話。無表情無口キャラの割りにぼそっと喋る一言が結構可愛かったりする。欲求が満たされた時の「きゅーぷるぷる」も可愛らしい。前巻未登場だった理由の入院にも包帯にもちゃんと意味のある“アブない”娘である。この終の入院中の出来事、終にとって初めての出来事が今回の物語の始まりとなる。 しかし、いろいろと偏った『耽溺症』を設定するものである。また、これらが総じて根っこの部分では理解できなくもないところがニクい。人が有する“秘密の”性向をあくまでもデフォルメすることでリアリティのある異常性を持たせ、『変容』と称する特殊能力でファンタジー要素を補完して上質なラノベ作品に仕上げている。この設定と構成の妙は見事である。 ただ、今回の話は少しグロがあって、少し嫌悪を抱くいやらしさがあって、そして哀しい。今回も人の暗部が滲み出たテーマである。絶望的な状況の終に悲壮感よりも強さを感じるのは、ただ態度や表情に表れないからだけでなく、フツーの人とは相容れない「特別な存在」だからこその孤独を自覚しているからであろう。それを充分に感じ取りながら、その先にある未来を見据えつつ優しく接する浩介の態度に希望を見出したい。これがまた女性陣の勘違いなツッコミで不幸な扱いを受けるオチは、まぁ、お約束ながら、前巻に比べると随分纏まってきたというか、同じ扱いでもちょっと違う感じになってきている。医術部の友情と絆の行方も楽しみになってきた。しかし、学年のアイドルなのに伊万里はこれから怪力キャラになってしまうのだろうか。あと、ヘヴィでメタリックな調べを奏でるジャンルのギタリスト(の名前)が大勢登場する。

DSK

2011/05/01

ちゃんと部員たちが能力を駆使して戦ってる辺りは、うまいと思う。設定だけでなく、話の展開もしっかり作りこまれてる。正直シーキューブよりこのシリーズをアニメ化した方が流行ると思うんだけどなあ。

Posted byブクログ

2010/08/19

1巻のときの伏線として名前が登場してた医術部の仲間、涅槃皇終を中心とした話 前巻と同様、若干のグロとエロがあります 途中のサービスシーンはあまりいらなかったかな 後半の展開はとってもよかったです そしてなにより、きゅーぷるぷる

Posted byブクログ