二人だけの約束(下) の商品レビュー
私が勝手にアメリカの宮部みゆきだと思っているジョディ・ピコーさんですが、今回も善悪ハッキリ決められない物凄く微妙な題材のお話。当事者の少年少女の両親をはじめ、登場人物たちの行動には納得できないことが多く、はっきりいって読みすすめるにつれイライラが募りまくったのだけど、読み終わって...
私が勝手にアメリカの宮部みゆきだと思っているジョディ・ピコーさんですが、今回も善悪ハッキリ決められない物凄く微妙な題材のお話。当事者の少年少女の両親をはじめ、登場人物たちの行動には納得できないことが多く、はっきりいって読みすすめるにつれイライラが募りまくったのだけど、読み終わってもずっとこのテーマについて考えてしまう。何が正解なのかわからな過ぎて。これはつまり、最初からそういう作品になるしかないお話なので、著者の思惑通りなんだろうな。あと邦題がなんかメロドラマちっくな感じになっているのが少し気になります。(原題はThe Pactで、ロングマン英英辞典によると ”Pact:a formal agreement between two groups, countries, or people, especially to help each other or to stop fighting”)
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全体を通して感じたのは、「なぜ」と「本当のこと」についての疑問。 幼なじみの二人の家庭を襲った悲劇。ということばで片付けられるものではなく、はためには何の問題もなく、むしろ中睦まじい関係の中に潜む、<相手をわかってあげられいない気持ち>が主題のような気がします。 少年と少女、母親...
全体を通して感じたのは、「なぜ」と「本当のこと」についての疑問。 幼なじみの二人の家庭を襲った悲劇。ということばで片付けられるものではなく、はためには何の問題もなく、むしろ中睦まじい関係の中に潜む、<相手をわかってあげられいない気持ち>が主題のような気がします。 少年と少女、母親同士、夫婦間、家庭間の関係を、おりまぜて、胸に響く作品になっていると思います。
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