東尋坊の茂さん宣言 の商品レビュー

茂幸雄【著】

2019/11/09

自殺の多いと認識されているところでさえ自殺防止にできることが十分になされていない現状を知る。水際でくい止める茂さんの思いと行動、自殺をしに来た人の背景、自治体の現状を少しでも知り、考えるきっかけに。

『自殺会議』末井昭著　で少し紹介されていた方の遺書の全文が最後に掲載されていたのを読んで苦しくなった。
東尋坊で死のうと思っていた二人組が茂さんに声を掛けられ救われるも、せっかくつないだ自治体で交通費（数百円程度）だけ渡されたらいまわしにされ、精も根も尽き果てて命を絶ってしまった人たちの遺書。

ここではシンプルに紹介してあるが、この経験が今も茂さんを突き動かし続けていることは『自殺会議』を読むとわかる。

2014/06/11

東尋坊のちょっと待ておじさんの本かと思いきや、
様々な協力者やNPOの活動報告や、会議レポートがたくさん載っていた。
様々な方の意見や活動が参照出来るというと、聞こえはいいけど
学生がつくる活動報告書みたいで、なんかこの本で何かを伝えようという意志は、そんなに伝わって来なかった感じがあります。
「まとめてみました」って感じ。

2010/09/14

東尋坊は自殺の名所なのだそうです。私は知りませんでした。
ここには自殺を食い止める茂さんという人がいるそうです。
自殺したくなったら東尋坊に行けば、この人が食い止めてくれるでしょう。

2010/09/11

自殺の名所で自殺防止のために頑張っているおじさんがいるだけで、なんだかまだ日本も捨てたもんじゃないな。
生きてるだけで丸儲けなのに。
死ぬ必要なんてないんだよ。法律楯に戦えるし、生きていればいいことあるさ。
支え合おうぜ、みんなで。
自殺対策は、学問的な観点から見たものと具体的な現場から見たものとが一致しないとだめ。
自殺は個人的な問題であると同時に社会的、さらには社会構造的な問題。