新版 古寺巡礼奈良(2) の商品レビュー
天武天皇のために道明上人が作った「銅板法華説相図」という80cm四方程度の寺宝に興味をひかれた。多宝如来や釈迦如来の講説を聞くために隣に座らせた二仏並坐の姿がとてもかわいらしく、背景にはそれを喜ぶようなたくさんの小化仏群が押出という手法で作られ、いい話だ!とウキウキした気分が伝わ...
天武天皇のために道明上人が作った「銅板法華説相図」という80cm四方程度の寺宝に興味をひかれた。多宝如来や釈迦如来の講説を聞くために隣に座らせた二仏並坐の姿がとてもかわいらしく、背景にはそれを喜ぶようなたくさんの小化仏群が押出という手法で作られ、いい話だ!とウキウキした気分が伝わる。これを納めるために長谷寺が建てられた。観音と地蔵の性質を併せ持つ「長谷寺式」である10mもの本尊十一面観音像は一度見てみたい。 菅原道真や観阿弥も深く関係しており、花の寺らしく優しい雰囲気があることからか女性天皇や女流作家もたくさん出てくる。わらしべ長者という昔話もここが舞台。
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