ぐるぐる猿と歌う鳥 の商品レビュー
良い作品を読んだなあ、としみじみ思う。 加納作品の読後感は、やっぱり素晴らしい。 爽やかで、暖かく、ちょっぴり(かなり?)切ない。 本作の主人公たちは、小学校高学年の子どもたち。 東京から引っ越してきた主人公。それを迎え入れる、北九州の子どもたち。 過去の事件が始めに語られ、最...
良い作品を読んだなあ、としみじみ思う。 加納作品の読後感は、やっぱり素晴らしい。 爽やかで、暖かく、ちょっぴり(かなり?)切ない。 本作の主人公たちは、小学校高学年の子どもたち。 東京から引っ越してきた主人公。それを迎え入れる、北九州の子どもたち。 過去の事件が始めに語られ、最後で綺麗に収束する。 元気溌剌とした物語の背景には、暗く哀しい物語の影がひっそりと差している。 その影を否定せず、そのありのままを吸収し、昇華させたのが見事。 やっぱり、加納作品は良いなあ、と改めて思った作品でした。
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落ち着きがなく、乱暴者と言われて、友達もいなかった少年が、 転校した町の子供たちと触れ合うことで、成長していく物語。 ちゃんと推理作家らしい謎も推理もあります。 色々な人物の謎が解けていくのとあわせて成長していくのも上手なつくりですね。 続きが読みたくもありますが、この話はこ...
落ち着きがなく、乱暴者と言われて、友達もいなかった少年が、 転校した町の子供たちと触れ合うことで、成長していく物語。 ちゃんと推理作家らしい謎も推理もあります。 色々な人物の謎が解けていくのとあわせて成長していくのも上手なつくりですね。 続きが読みたくもありますが、この話はここで終わらせるのがいいとも思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 父の転勤で北九州の社宅へ引っ越して来た高見森(たかみしん)。同じ社宅に住む子どもたちと仲良くなるにつれ、彼らがある秘密を共有していることに気づく。そして「パック」と呼ばれる謎の少年には、ある役割があった――。理不尽な想いを抱える仲間を守り、仲間に守られながら生きる少年少女たちの、清々しく明るい物語。 【感想】
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誰かが描いた地上絵、図書室の暗号、友達の秘密、と小さな謎がいくつか出てきてそれもよかったけれど、主人公のやんちゃな男の子が、新しい町や友達に慣れてきて、生き生きとしているところがよかったな。
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なるほど、加納さんが小学生を主人公にすると、こんな話になるのか…と妙に納得した1作。謎の少年と愉快な仲間達の素敵でちょっと切ない冒険譚です。 謎解きの要素はいつも以上に薄めで、これはもうミステリじゃないなあ、と思っていたのですが最後にしてやられました。鮮やかな展開と美しい締め方...
なるほど、加納さんが小学生を主人公にすると、こんな話になるのか…と妙に納得した1作。謎の少年と愉快な仲間達の素敵でちょっと切ない冒険譚です。 謎解きの要素はいつも以上に薄めで、これはもうミステリじゃないなあ、と思っていたのですが最後にしてやられました。鮮やかな展開と美しい締め方、安心して読める傑作です。とは言え、加納さんのパターンが掴めているファンにとってはちょっと刺激が足りなかったかもしれないですね。凄くイイ話だけどもう1つ突き抜けが欲しかった、そんな贅沢な感想を抱きました。 続編があるのかどうかは微妙ですが、個人的には大いに期待したいところ。悪人が滅多に登場しない加納ワールド、いっそ土田を引き入れてみたら面白いかも!?
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父親の転勤で北九州に引っ越した小5の高見森と、社宅に住む仲間たちと、不思議な少年の冒険物語。 すごい本でした。 レビューや、表紙から、もっとファンタジーチックな話を連想していましたが、いやいや、そんな簡単なものではなかった。 でも、さわやかで、重苦しくなく、読後感もとってもいい...
父親の転勤で北九州に引っ越した小5の高見森と、社宅に住む仲間たちと、不思議な少年の冒険物語。 すごい本でした。 レビューや、表紙から、もっとファンタジーチックな話を連想していましたが、いやいや、そんな簡単なものではなかった。 でも、さわやかで、重苦しくなく、読後感もとってもいい。 初読みの作家さんでしたが、興味津々です。 DVの被害者家族だったり、無戸籍児だったり、今の社会問題が根底にあってのこの物語。 それを、小学生の純粋無垢な目線で語ると、こうなるんだなと。 子どもたちがみんないい子。 森が大人になるのが愉しみすぎる。 著者の他の作品も、是非読んでみたいと思います。
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1時間ほどで読了。面白かったけど、子供向け?だった?小4の娘に勧めてみました。 →小4、夢中になって読んでました。「ニモのお父さんが隠してある」ことに深い印象を受けたんですって^^。
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戸籍がない少年が、秘密という形で団地のこどもたちと暮らす 今後ありえないこともない話。ただしこうもうまくはいかない
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テンポもよく登場人物全員に魅力がある素敵な本でした 最後は特に心動かされ、読みながら泣いてしまいました 図書館で借りて読んだものですが、今度買いにいって手元においておきたいと思いました!
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社宅集合住宅の子どもたち 小さなミステリィ 猿と鳥 「あや」とは何者だったのか 破天荒だが頭の切れるパック パックの抱える謎 それぞれの子どもたちが持つ事情 小学生の子どもが主役なので、ちょっとした冒険を含むライトな物語 ミステリィ部分は期待出来ないかなと思ってたら、最後に騙さ...
社宅集合住宅の子どもたち 小さなミステリィ 猿と鳥 「あや」とは何者だったのか 破天荒だが頭の切れるパック パックの抱える謎 それぞれの子どもたちが持つ事情 小学生の子どもが主役なので、ちょっとした冒険を含むライトな物語 ミステリィ部分は期待出来ないかなと思ってたら、最後に騙された 集合住宅が持つ閉鎖性や特殊性が可能にしたパックの存在は面白いけど哀しい 読後は爽やか
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