感染症外来の帰還 の商品レビュー

岩田健太郎,豊浦麻記子【著】

2012/09/30

こんな“現実的な感染症の本”が書かれていたなんて知りませんでした。
私も感染症をしっかりやっている病院を2か所渡り歩いてきて、感染症の管理がもうちょっとな病院に今現在勤務し始めました。
培養はあまりとらないし、抗菌薬もなぜこのチョイス？と思う事も多々あり。そして予防接種後進国日本における、さらなる予防接種後進医療・・・。あらためて感染症について勉強しなおさなければと思っていた時に、別の理由でこの本をすすめられ読み始めました。
実際、保険適応の問題で処方が難しかったり、当たり前のように今までやっていたプラクティスにどんな意味があるのか、当たり前のことを当たり前に書いてあるこの本は偉大だと思いました。
感染症を勉強したことのないベテランの先生向けという事ですが、勉強してあって再度勉強しなおすのにいい感じですね。（逆に勉強したことない人には難しすぎるかも。学生や初期研修医、感染症が得意でない後期研修医は禁止！）
勉強としてよりも、読み物として楽しくて一気に読みました！！！