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家族トランプ の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

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2011/08/19

内容(「BOOK」データベースより) 風見窓子。33歳。一般職の正社員として勤務する会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手はいるけれど、べつに結婚したいと思っていない。しかし同居する両親からは「干支三回りが限度」と宣告されてしまう…。そ...

内容(「BOOK」データベースより) 風見窓子。33歳。一般職の正社員として勤務する会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手はいるけれど、べつに結婚したいと思っていない。しかし同居する両親からは「干支三回りが限度」と宣告されてしまう…。そんな彼女に「しないの、結婚?」と声をかけてきたやり手の女性上司、47歳で独身の有磯潮美。東京下町・三ノ輪にある潮美の実家に通い出したのをきっかけに、窓子の日常は突如として変容し、家族作りのカードのシャッフルがはじまった!社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの物語。

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2011/04/07

恋愛も、仕事も、家族も、なんとなく上手くいかない地味で平凡な窓子は、自分とは対照的な、姉のような潮美に惹かれていく。自分にないもの、居心地のいい大家族、みんなで食べる美味しいご飯、楽しい会話、自分の居場所を「磯家」に見つけてく。窓子は、潮美の弟と結婚したいと願う。 家族はトラン...

恋愛も、仕事も、家族も、なんとなく上手くいかない地味で平凡な窓子は、自分とは対照的な、姉のような潮美に惹かれていく。自分にないもの、居心地のいい大家族、みんなで食べる美味しいご飯、楽しい会話、自分の居場所を「磯家」に見つけてく。窓子は、潮美の弟と結婚したいと願う。 家族はトランプのようなもの、手持ちのカードは家族。トランプで、相手に抜き取られるカードのように、風見家から引き抜かれ、有磯家という手持ちのカードに囲まれていく暮らしを選ぶ。今どきなんとなく珍しい、家に嫁ぐ窓子の結婚の物語。 なんとなく上手くできすぎてて、有磯の陰謀というか、計画通りと思えなくもない。弟の結婚相手ならこの子、妹にするならこの子、家族に迎えるならこの子、と思って、「磯屋」の潮美姉ちゃんが目をつけた窓子に声をかけたのかな、、、なんて、それは考えすぎか。

Posted byブクログ

2011/03/09

窓子は三十代半ば、親からは結婚しないのかとうるさく言われるけど、予定なし。 仕事も一般職で給料も多くはない。 生活できるのは実家暮らしだから。 しかし、親に36歳までに結婚するか家を出て一人暮らしをするように言い渡される。 不安な日々を過ごしていた窓子は、会社のやり手の女上司にラ...

窓子は三十代半ば、親からは結婚しないのかとうるさく言われるけど、予定なし。 仕事も一般職で給料も多くはない。 生活できるのは実家暮らしだから。 しかし、親に36歳までに結婚するか家を出て一人暮らしをするように言い渡される。 不安な日々を過ごしていた窓子は、会社のやり手の女上司にランチに誘われる… この作家さん知らなかったけど、推理小説が専門なのかな? 最初、仕事の話が主だったから、タイトルと合わないと思っていたら、後半はガッツリ家族の話になった。 温かい気持ちになったよ。

Posted byブクログ

2011/02/14

他人事じゃない、自分にもいつかこういう時が来るのかなあ…と思っちゃいました。「磯家」がとても気に入りました。行きたい。

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2011/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結婚への道のりはどんなものでもあっていいのだ、と感じた。純粋に。窓子のそれは一見、風変わりだけれど案外そういうほうが上手くいくのかもしれない。家族は永遠に自分の人生につきまとうものであり、それが時に重荷となったり助けとなったりしている。だからこそ、自分がよいと思うような家族を作り上げていくためにカードをひいていくのであろう。何もなく淡々と過ぎていく窓子の日々がたったひとりの人とのお近づきでこんなにも日常ががらりと変わってしまうとは。牛に引かれて善光寺参り.だから、人生は捨てたものじゃないのだ。

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2011/01/18

リアリティーがあるような、ないような小説。全体的に小市民的ではあるが、登場人物のキャラは際立っている。そのアンバランス。窓子のような人やその両親みたいのは実際に居るだろう。が、潮美のような人は実際いるのか?仮に居たとしても、入社数年ならまだしも、30過ぎの女なら、ちょっと遠ざけた...

リアリティーがあるような、ないような小説。全体的に小市民的ではあるが、登場人物のキャラは際立っている。そのアンバランス。窓子のような人やその両親みたいのは実際に居るだろう。が、潮美のような人は実際いるのか?仮に居たとしても、入社数年ならまだしも、30過ぎの女なら、ちょっと遠ざけたいのが現実ではないか?「磯屋」の面々も妙に善人過ぎる。中小企業がネットショッピングに出店するというのが大事とは思えないが、その程度の事が大イベントになってしまう現実ってのは実際あるのかもしれないし、そういう現実に張り切る人も実際いるだろう。終始そういうリアリティーの有無に悩まされる小説ではあるが、それなりまとまっているとは思う。

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2010/12/14

窓子33歳。独身、自宅住まい。 両親から「36歳までに家を出るように」と言われる。 「結婚しろ」と言ってるんだよなぁ。そんなこと言われても縁のもんだし。 そんなところへ女性上司と仲良しになる。 こんなサッパリした女性とお友達になりたいわ~。 年齢なんて関係ないよね。

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2011/08/01

結婚って勢いとタイミングなんだよね〜、としみじみ思ったりして。30歳超えのパラサイトシングル(私語か?)なんて今は全然珍しくも無いけど、でも親にしてみりゃ、そりゃぁ心配でしょお。子どもとしては大きなお世話だと思うだろうケド「結婚か独立か」と決断を迫られたからこそみつけた相手。こう...

結婚って勢いとタイミングなんだよね〜、としみじみ思ったりして。30歳超えのパラサイトシングル(私語か?)なんて今は全然珍しくも無いけど、でも親にしてみりゃ、そりゃぁ心配でしょお。子どもとしては大きなお世話だと思うだろうケド「結婚か独立か」と決断を迫られたからこそみつけた相手。こういう出会いもやっぱタイミングなんだよね〜、としみじみ。

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2010/10/19

 風見窓子は34歳。給料は低く,実家で肩身の狭い思いをしながら暮らしていた。そんなある日両親に2年後までには出て行けと宣告される。しかし窓子はある日自分の会社の女性副部長に声を掛けられ…  明野照葉作品にしては珍しく全くドロドロしていませんでした。でもすごく面白かったです。幸せ...

 風見窓子は34歳。給料は低く,実家で肩身の狭い思いをしながら暮らしていた。そんなある日両親に2年後までには出て行けと宣告される。しかし窓子はある日自分の会社の女性副部長に声を掛けられ…  明野照葉作品にしては珍しく全くドロドロしていませんでした。でもすごく面白かったです。幸せな気分になれたし,笑みも溢れることがありました。不安な世の中で,現実的に抱える不安としては,女性として窓子に共感できました。こんな風に物事は上手くいかないかもしれないけど,ひょんなことから上手くいくかもしれないと思えました。家族トランプはいい例えだったと思います。

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2011/07/17

何となく読み始めたら、これがなかなか面白かった。30代独身のOL窓子。両親から結婚しろとやいのやいの言われ、会社も大きく変化しようとしている。この先自分はどうしたらいいのか・・・仕事が充実していて結婚なんて考えられないというわけでもなく、付き合っている彼がいるというわけでもなく、...

何となく読み始めたら、これがなかなか面白かった。30代独身のOL窓子。両親から結婚しろとやいのやいの言われ、会社も大きく変化しようとしている。この先自分はどうしたらいいのか・・・仕事が充実していて結婚なんて考えられないというわけでもなく、付き合っている彼がいるというわけでもなく、なんとなくここまできたという主人公の感じがよく描けていると思う。窓子の両親、ステレオタイプに描かれているけれど案外こういう人達はいるような気がする。一人娘とのんびり暮らしてきて、娘がいくつになっても自分達の思うように動いてくれると心のどこかで思っている。表面は変わっていないようでも、心の内では少しずつ変わっているというのに。窓子は熟成するのに時間がかかるタイプなんだ。そして変わったことが表面化するのに触媒が必要で、それが潮美。まぁこんなにうまい具合にいくかどうかは別にして、何かきっかけがあって初めて自分の人生が動いていくってあるんじゃないかな。裏表紙の絵が?だったのが、読んでいるうちにわかって笑ってしまった。

Posted byブクログ