今宵、バーで謎解きを の商品レビュー
九つの殺人メルヘン と一緒の感じだ。いや、続きというよりも続編かな。前回は最後に厄年トリオ全員が御用になったはずなので、服役を終えてって感じだろうか。 今回はギリシャ神話がベース。とても楽しく読めた。ワンパターンという悪い表現ではなく様式美と呼びたい。前回は少しくどい感じが...
九つの殺人メルヘン と一緒の感じだ。いや、続きというよりも続編かな。前回は最後に厄年トリオ全員が御用になったはずなので、服役を終えてって感じだろうか。 今回はギリシャ神話がベース。とても楽しく読めた。ワンパターンという悪い表現ではなく様式美と呼びたい。前回は少しくどい感じがしたのだが、日本酒バー「森へ抜ける道」を舞台として、酒のうんちくに始まり昭和30年代の思い出話が続き、ところでという感じで事件が紹介され、それを美女が2つの質問をして解決するという黄金パターン。テンポよくとても小気味良い。 なお、今回はワインとチーズが語られるが、それも面白いし勉強になったなぁ。もう一度、九つの殺人メルヘン読みたくなったなぁ。 今回は駅前図書館で借りた。ネットで検索 して予約もできるから便利だ。図書館で本を借りるなんて、小学生以来じゃないかなぁ。これkらも借りて読んでみようっと。
Posted by
バーでお酒が出てきて、昔のテレビ・芸能界の話に花が咲いて、事件の話にシフトして、謎が解かれるという短編集。これだけ定型化しているのに飽きないのがうまい。
Posted by
「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」に続く、厄年トリオと東子の推理シリーズ。 東子のキャラがぼんやりしてきたような… 謎も推理も今ひとつ。 新解釈プラス推理にグダグダな会話がちょうどよかったのに、今回のは物足りなかった。
Posted by
(収録作品)アリアドネの糸/スピンクスの問い/パンドラの真実/メデューサの呪い/ゼウスの末裔たち/ヘラクレスの棺/トロイアの贈り物
Posted by
世界七不思議シリーズに比べると、やや謎解きにいたるストーリー展開が驚きにかけるような気がする。昭和ノスタルジックな話題は楽しい。
Posted by
バー「森をぬける道」に集う、私立探偵・ライター・マスターのオヤジヤクドシトリオ。ワインとチーズをあてに、未解決事件のあらましを語るオヤジトリオ。その話をカウンターで聞きながら、ギリシャ神話を糸口にして事件を解く、麗しの女子大学院生。久々の鯨さんの作品。とはいえ、なんだかなぁ、ちょ...
バー「森をぬける道」に集う、私立探偵・ライター・マスターのオヤジヤクドシトリオ。ワインとチーズをあてに、未解決事件のあらましを語るオヤジトリオ。その話をカウンターで聞きながら、ギリシャ神話を糸口にして事件を解く、麗しの女子大学院生。久々の鯨さんの作品。とはいえ、なんだかなぁ、ちょいと、ってな感じ。この設定なら、殺人事件の解明より、院生の専門のギリシャ神話の謎、みたいな作品にしてもらったらおもしろかったのになぁ・・・
Posted by
おなじみいつもの三人組(ヤクドシトリオと自主命名したそうだ)と東子さんが事件をギリシア神話に絡めて解き明かす。鯨さんの著作はとにかく最後まで読めればそれだけでほっとするわ。読めない話は見るもイヤ!なぐらい拒絶反応を起こすから。
Posted by
巷で話題の事件を酩酊?解決してしまう桜川東子シリーズ。今回はギリシャ神話で新解釈。 ヤクドシトリオの話す少年時代に懐かしさを感じつつ、ツーカーの本題への振りがうまい。東子さんは一体幾つ?
Posted by
“「火事かあ」 マスターが何か良からぬ事を思い出したようだ。 「何ですか?マスター」 「火事と言えば、あの事件を思い出しちゃうんだよね」 「ああ。あの事件ですか」 出た。阿吽の呼吸。 「どのような事件でしょうか?」 最近では、東子さんまで阿吽の呼吸を心得てきたようだ。 「実は最近...
“「火事かあ」 マスターが何か良からぬ事を思い出したようだ。 「何ですか?マスター」 「火事と言えば、あの事件を思い出しちゃうんだよね」 「ああ。あの事件ですか」 出た。阿吽の呼吸。 「どのような事件でしょうか?」 最近では、東子さんまで阿吽の呼吸を心得てきたようだ。 「実は最近、とても面妖な事件が起きましてね」 マスターが面妖な顔で言った。 「工藤ちゃん、説明してあげて」 「なんで僕が」 第一、どの事件だか特定されていない。” ワインとチーズの話。それと、子供時代にはやった遊びの話。そして、事件の話。 このシリーズはさっくりと、それでいて面白く、読みやすい。 読んでいて楽しい。 “「あれですか」 事件のことになるとこの人たちは本当に連携がうまい。 「どのような事件でしょうか?」 東子さんも含めて。 「中小企業の社長が殺された事件です」 「犯人はまだ……」 東子さんの口調で、僕は『蝶たちは今…』というタイトルの推理小説を思い出した。 「捕まっていません」 マスターがいつになく深刻な口調で答える。 「話していただけますか?」 マスターが恭しく頷いた。山内の顔もいつになく緊張している。東子さん直々に“話して”と頼まれたことで重圧を感じているのかもしれない。 「犯人は面谷一」 そこからかい! 「被害者のかたから話していただけないでしょうか」 「判りました。あたしとしたことが先走りました」 先走りすぎだ。”
Posted by
おもしろかったです。登場人物が繰り広げるワイン談義は、ワインに興味がある私には楽しめた。ただ、子供の頃の思い出話は、時代の相違の為か、半分ぐらい理解できず。同じ時代に生きた人は2倍楽しめる作品だと思う。
Posted by