WORLD WAR Z の商品レビュー
大傑作。全世界を舞台に、ゾンビとの人類滅亡をかけた世界大戦のあらましを、終戦から10年後の視点から描く500ページ超えの大作。 国連の調査官が世界中の生存者達に過去を振り返ってもらい、その聞き取り調査の結果をまとめて個人的に出版したもの、という形を取っている。本文の言葉を借りれ...
大傑作。全世界を舞台に、ゾンビとの人類滅亡をかけた世界大戦のあらましを、終戦から10年後の視点から描く500ページ超えの大作。 国連の調査官が世界中の生存者達に過去を振り返ってもらい、その聞き取り調査の結果をまとめて個人的に出版したもの、という形を取っている。本文の言葉を借りれば、公式な報告書からは削られた「人間的要素」が詰まった生々しい声の記録。 インタビューの対象は政治家、役人、軍人、医者などに留まらず主婦、引きこもり、果ては宇宙飛行士など多岐に渡る。 それぞれの立場、それぞれの視点から描かれる戦争。体験談は戦争の発端、拡大、終息へと時系列に連ねられている。それぞれのミクロな体験談が、次第にマクロな戦争の輪郭を少しづつ象っていく。この形式が新しい。じわじわと明らかになる戦争の全貌。一見無関係なエピソードも後に意外なところでリンクしてくるのが心憎い。 戦争そのものの政治的、軍事的な展開はリアリティに溢れ、時に楽観的に、だけど多くの場合は悲観的に進行していく。死なずに済んだ多くの命があった、と誰もが認めている。現実は「インデペンデンス・デイ」とは違う。そんな簡単に世界はまとまらない。現実にもこうなりうるだろう。 映画はだいぶ原作と違うらしい。ゲームはどうなんだろうか。気になる。
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個人の視点で世界的な出来事を描くのが面白い。終わり方がイマイチかな。あとご家庭に日本刀は置いてない。
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映画・ゲーム化もされた、ゾンビパニック小説です。 舞台は日本を含む全世界。 ゾンビとの戦争“world war Z”が終結してから10年後、生存者へのインタビュー形式で話が進みます。 スケールは地球規模ですが、戦時を語る個人の存在感がそれに勝り、不思議な面白さがある一冊。
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#fb 映画と全然違うお話よー、という予備知識ありで読んだ。しかし、それにしても読みにくかったよ。なんでだろう。電子書籍でよんだから、だけだったとはとても思えず。訳のせいかもね。エピソードによってはぐいぐいと読み込んでいったけど、あー、よくわからーん、とページだけ進めてしまったも...
#fb 映画と全然違うお話よー、という予備知識ありで読んだ。しかし、それにしても読みにくかったよ。なんでだろう。電子書籍でよんだから、だけだったとはとても思えず。訳のせいかもね。エピソードによってはぐいぐいと読み込んでいったけど、あー、よくわからーん、とページだけ進めてしまったものも多数。
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ドキュメンタリータッチな語り方が、そのリアリティを増して、面白かった。おそらく、一人称だと、あらすじ大方決まっているので、それほど、面白くなかっただろうと思う。
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映画が面白かったので、原作を。 疾走型のゾンビが、どのように描かれているのかと気になって読んでみた。 原作はまったく走っていなかった。。。 映画とは本当に別物。あの原作から、よくあの映画が出来たもんだと、逆に関心。 両方それぞれ面白いからいいけど。 実際の戦争の投影としてのゾンビ戦争。エンターテイメント一色ではない、なかなか読ませる小説だった。 この人の次回作がまたれる。
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近未来、中国で発生したゾンビが世界中に蔓延し 世界がそれとどう戦ったかを、後日談のルポルタージュで 関係者へのインタビュー集とした作品。 これまで読んだどの本とも違うテイストでした。 1ヶ所程度の発生はただのホラー小説だけどさ。 全世界に発展すると、軍事はもちろん、宗教、政治、...
近未来、中国で発生したゾンビが世界中に蔓延し 世界がそれとどう戦ったかを、後日談のルポルタージュで 関係者へのインタビュー集とした作品。 これまで読んだどの本とも違うテイストでした。 1ヶ所程度の発生はただのホラー小説だけどさ。 全世界に発展すると、軍事はもちろん、宗教、政治、経済、環境など 全ての要素が絡み合い重要になるけど、全く損なわれていません。 これがすごいったら。 ゾンビにならないための特効薬と偽薬を売るとか 物資がなくなってどうやって武器を調達するとか ゾンビを殺し続けて精神が病んでいくとか こんなに細かくできるか、というほど。 もちろん、下半身がなくても水の中に落ちても 脳みそを破壊しないと死なないゾンビの怖さは そりゃもう十二分に書かれています。 寒さで凍りついたゾンビが春になって息を吹き返さないように、 冬のうちに首を落とさねばならないとかね。 映画版は観ていませんが、読んだら絶対期待する。 そーとーに面白い小説ですぞ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
世界中にゾンビが溢れ、ゾンビと人類の戦争の後、生き残ったさまざまな人間のインタビューを時系列に並べた小説。 巻末の解説がわかりやすくて面白かった。
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ブラッドピット主演の同名映画の原作。でも内容は別物。 世界がゾンビとの対決をして、その戦争が終わって10年後に当時の関係者にインタビューするという形式。ちょっとなれない形式の小説だったので読むのに疲れた。 しかし初のゾンビ小説としてはぞくぞくするほどの面白さもあった。ゆえに星...
ブラッドピット主演の同名映画の原作。でも内容は別物。 世界がゾンビとの対決をして、その戦争が終わって10年後に当時の関係者にインタビューするという形式。ちょっとなれない形式の小説だったので読むのに疲れた。 しかし初のゾンビ小説としてはぞくぞくするほどの面白さもあった。ゆえに星は迷った。三つでも良かったが四つにした。 ちなみに映画はものすごく面白かったので、原作も読みたくなった次第。これはこれでまた別モノとして面白くはあった。
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2012.05.13読了。当時パニック小説が自己ブームだった。 在り得るかもしれない真実感と、ポーランドボール宜しくテンプレ化した国家色が絶妙で、面白い。
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