スマートグリッド の商品レビュー
題名で購入。 やや電気事業者側の視点かなと推測されるのと、今回の東日本大震災の前に書かれたことは注意すべき。 その上で、スマートグリッドの構想が、ドイツでは風力発電の発電量の急激な増加に耐えられずに停電したことが背景にあること、アメリカでは、むしろ大規模発電所や送電...
題名で購入。 やや電気事業者側の視点かなと推測されるのと、今回の東日本大震災の前に書かれたことは注意すべき。 その上で、スマートグリッドの構想が、ドイツでは風力発電の発電量の急激な増加に耐えられずに停電したことが背景にあること、アメリカでは、むしろ大規模発電所や送電網の拡充ができなことから代わりにピークカットの手法として検討されていること、など各国の事情が異なることがわかった。 その上で、個人的には、行政、経済中枢機能の防災バックアップのための分散型発電という観点からスマートグリッドが検討できないかと思う。 ①首都直下、3連動が起こったときには、東京、名古屋、大阪などの行政中枢や経済中枢が停電などによって麻痺する可能性があると思う。 ②このため、非常電源をビルなどで用意しているが、非常に原油蓄積量も少なく、また、非常用電源の発電性能も低いことから、むしろ、中枢機能全体について、太陽光などの再生エネルギーとガスエンジンなどによって最低限の機能を常時確保するシステムをいれておく必要があるのではないか。 ③そのようなある程度面的で効率的な発電システムが高密度な都市の中枢の分散的に配置されることによって、非常時のバックアップ機能が確保できるとともに、スマートグリッドによって、真夏などの電力需給対応にも貢献するのではないか。 ある程度、国が中心となって、行政、経済の中枢が地震などの非常事態でも電源が自前で面的に確保され、様々な防災指示が的確にできるようなシステム構築が必要と考える。 まったくの私見だが、この本を読んでいて、単に住宅に太陽光パネルを単体ではっていくよりも、面的に防災性を加味して、中枢機能地区から分散型エネルギーを導入する方が、より喫緊の課題であるし、国民の税金を入れることの理解も得やすいと思う。
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スマートグリッド(スマグリ)について、2010年に出版された新書。 手元にあるのは1版5刷であり、「【2011年4月26日追記】」として、「電力不足を直接的に解決するものではなく」などといった留意事項が書かれている。 さて、はじめに定義が明確ではないものの、とりあえずの簡単な定義をあたえて、アメリカのオバマ大統領の政策、欧州の事情などから説明してゆくことで、全体的な流れがつかみやすい。 後半(205ページ以降)には、電気電力系の著者と情報通信技術関係者との対談があり、スマグリの新規プレーヤーとして、「省エネルギーに向けた効率的な電気の使い方をアドバイスするエネルギーアドバイザー(212ページ)」等々の誕生を示唆している。 後日レビューを追記したい。
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スマートグリッドとは、電気の供給と需要のバランスをコントロールする仕組みの総称のこと。本書では、将来自然エネルギーの利用による電力供給過多の可能性にも触れている。その問題の解決のかぎは家庭へのスマートメーターの導入である。スマートメーターの導入により、余った電力を他の家電への使用にまわしたり、電気の使用量をリアルタイムで知ることができるようになる。スマートグリッドは今後多くの業界がかかわりを持つことになるようなので、引き続き関連書籍をチェックしていきたい。
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著者の横山さんは東京大学大学院教授で、2003年頃から次世代送電網・スマートグリッドの研究を重ねてきた人物です。 本書は題名からも分かるように、その横山さんが「スマートグリッド」を一般読者向けに解説している新書です。 スマートグリッドと聞いて、何となく身構えてしまう方も居られ...
著者の横山さんは東京大学大学院教授で、2003年頃から次世代送電網・スマートグリッドの研究を重ねてきた人物です。 本書は題名からも分かるように、その横山さんが「スマートグリッド」を一般読者向けに解説している新書です。 スマートグリッドと聞いて、何となく身構えてしまう方も居られるかも知れませんが、本書には数式などは一切出てきませんし、また、所々に図が挟まれているので読みやすい本ではないでしょうか。 勿論、この分野における基本知識があれば理解が早いとは思いますが、基本的に ・電気は需要と供給を常に合わせないといけない。それに失敗すると、供給過剰、もしくは供給不足のどちらでも停電が起こる。 ・発電量の予想が付きにくいソーラーパネルや風力発電など、再生エネルギーによる発電が大規模に取り入れられると、電力の需給の一致が難しくなる。この問題を解決するための切り札として「スマートグリッド」に期待が寄せられている。 の2点を抑えていると理解しやすいのではないかと思います。 さて、内容の方を簡単に紹介すると、 「スマートグリッド」と言う言葉一つとっても、世界共通のきちんとした定義が存在していない状態で、世界各国がそれぞれの事情に合わせた設備投資、開発に取り組んでいる状況や、 (上記しましたが)再生エネルギーによる発電を大規模に導入するのであれば、電力の需給を一致させ停電を防ぐために、スマートグリッドが必要となる事。 そして、開発が進んでいるスマートメーター、送電網の監視・制御技術、スマートストレージ、デマンドレスポンス、スマートアセットマネジメントなど、スマートグリッドの要素技術の紹介も載っていました。 紹介された技術の中で、特に、電力が過剰に供給された時に電気料金を安く、逆に不足している時には高くする、あるいは、例えば電力不足時には一般家庭の冷蔵庫のスイッチを30秒間だけ切るなどの電力需要を調整をしたりするデマンドレスポンスが、一般消費者には、スマートグリッドと従来送電網との違いが一番実感できる所ではないでしょうか。 他、欧米各国、中国、韓国、日本におけるスマートグリッド開発状況の解説が載っており、それぞれの国が自国の事情に合わせて開発を進めていっている事がよく理解できる内容となっていました。 スマートグリッドが導入された社会では、個々の世帯における(個々の家電の使用状況も含めた)電力の消費実態が詳細に把握出来ることになり、それによりグーグルが個人の生活スタイルに合わせた新たな広告業を展開するのではないかとの噂があるそうです。 本書にも書かれていましたが、スマートグリッドの普及には、技術開発とその導入だけでなく、電力使用状況と言う個人情報の取扱い方の社会的なコンセンサスが必要との事。 従来、電気使用において気をつけなければいけない点は、(現在、原発事故の影響で節電が呼びかけられていますが)大体の場合、電気料金が高くなることを防ぐと言う事だけでした。 しかし、個々の電気機器の使用状況までも含めた電気の使用状況。 将来、スマートグリッドの便利さと引き換えに、この様な個人情報が他人に知られると言う点についても考える必要性が出てくるのでしょうね・・・ 一般人も色々と考えることが多くなりそうです。
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東日本大震災は日本を変える。 それは、2011年3月11日朝に仙台にいた私を変えたように日本を変える。 私はすでに考え方が変わったために、3.11以前と以後で読書傾向も変わった。この本の初版は2010年3月29日。東日本大震災の1年前であるが、書かれている内容は若干楽観的なだけで...
東日本大震災は日本を変える。 それは、2011年3月11日朝に仙台にいた私を変えたように日本を変える。 私はすでに考え方が変わったために、3.11以前と以後で読書傾向も変わった。この本の初版は2010年3月29日。東日本大震災の1年前であるが、書かれている内容は若干楽観的なだけで今でも十分通用するものだ。こういうものこそ新書で存在する価値があるものだと思う。 スマートグリッドというのは、総合すると電力会社の電力網のみの話ではない。情報通信技術を駆使して社会をスマートにする思想だ。電力会社が家庭の外までを管理していた時代を通り越して、スマートメーターによって、家庭の中さえも制御しようとする思想だ。人はどこまでそのスマートさを許せるのか。 ヨーロッパ、アメリカ、日本、中国・韓国のスマートグリッドへの取り組みが紹介されるが、やはりスマートを完成させるのは日本である。 このスマートさに世界が付いて来れるのか。日本のスマートさは携帯電話での失敗のようにガラパゴス化と呼ばれる現象になるのか。 ガラパゴスでもいいじゃないか。幸福な社会をつくろう。
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3.11が起こってから、注目が集まっているのが再生可能エネルギー、いわゆる自然エネルギー。いろいろな所で議論がなされているし、全国民が興味関心を抱いている。 その中で自然エネルギーを導入していくためには、スマートグリッドというものは欠かせない。そう教えてくれるのが、この本である...
3.11が起こってから、注目が集まっているのが再生可能エネルギー、いわゆる自然エネルギー。いろいろな所で議論がなされているし、全国民が興味関心を抱いている。 その中で自然エネルギーを導入していくためには、スマートグリッドというものは欠かせない。そう教えてくれるのが、この本である。 この考えなくしては議論がこれからできないであろうと思った。 是非、スマートグリッドについての本は、何かしら読むことは重要だと感じた。
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環境バブルの核部、スマートグリッドについて非常にわかり易く書かれた本です。 そもそもスマートグリッドとは何か、なぜスマートグリッドが必要なのか、それは世界共通の価値観か、なぜ、なぜ、、 と、1つ1つ順を追って説明してくれるので、環境初心者の僕でもサクサク読めました。 要は再...
環境バブルの核部、スマートグリッドについて非常にわかり易く書かれた本です。 そもそもスマートグリッドとは何か、なぜスマートグリッドが必要なのか、それは世界共通の価値観か、なぜ、なぜ、、 と、1つ1つ順を追って説明してくれるので、環境初心者の僕でもサクサク読めました。 要は再生可能エネルギー(太陽光など)が今後更に広がった時、余るであろう電力を上手に使いましょう、てこと そしてその過程で、新たなビジネスが次々生まれるということ、それこそITバブルのように。 ただ、何より大切なのは、 実現には一般市民の協力が不可欠だという、著者の押し付けがましくない主張。 とても好感が持てます。 あと、電力が注目される今だから、原発や節電に疎い人も是非読んでください。
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何かと話題の電気、特に送電の難しさについて勉強になりました。今回の原発事故は日本におけるスマグリの進展に少なからず影響がありそうに思いました。
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2011年2月 スマートグリッドの著名な研究者,横山先生の本. ・スマートグリッドの変遷,歴史を解説. (スマートグリッドとは何か?目的は?なぜスタートした?どのように進化してきたか?など) ・地域毎に異なるスマートグリッドの特色を解説. (欧州・米国・日本・中国・韓国のニーズと...
2011年2月 スマートグリッドの著名な研究者,横山先生の本. ・スマートグリッドの変遷,歴史を解説. (スマートグリッドとは何か?目的は?なぜスタートした?どのように進化してきたか?など) ・地域毎に異なるスマートグリッドの特色を解説. (欧州・米国・日本・中国・韓国のニーズとスマートグリッド.どのように異なるか?など) ・電力分野からの観点に加え,情報通信分野からの解説. (IBMの池田氏との対談.ビジネスとしてのスマートグリッドとその持続性の議論.)
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横山明彦著「スマートグリッド」電気新聞ブックス(2010) *国際電気標準会議(IEC)という標準化団体では、スマートグリッドを「そう報告の情報通信技術を用いた、センサーと分散的勝利機能を兼ね備えた需要家と電力市場関係者も巻き込んだ電力ネットワーク」と定義してはどうかと審議がすす...
横山明彦著「スマートグリッド」電気新聞ブックス(2010) *国際電気標準会議(IEC)という標準化団体では、スマートグリッドを「そう報告の情報通信技術を用いた、センサーと分散的勝利機能を兼ね備えた需要家と電力市場関係者も巻き込んだ電力ネットワーク」と定義してはどうかと審議がすすんでいます。
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