狐と踊れ 新版 の商品レビュー
《目次》 ・「ビートルズが好き」 ・「返して!」 ・「狐と踊れ」 ・「ダイアショック」 ・「落砂」 ・「蔦紅葉」 ・「縛霊」 ・「寄生」 ・「忙殺」
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この作者の作品だと「雪風」しか読んだことがなかったが、あれも作者の文体を読み慣れないと辛かった記憶がある。今作もなかなかに読みづらい。 現代と近未来が入り混じる短編集だが、個人的にはこの人は近未来の話が合っている気がする。
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初期短編集だが、その後の神林長平の様々な作品につながる原点があちこちに見て取れる。 なにより「敵は海賊」シリーズの原初がこの中の一編にあるのが一番。
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とにかく若い! その一言に尽きました。 最近の作風に慣れていると、この荒さには戸惑います。 文章は読みづらいし、文意も所々でふらつく。 しかし、それでもなお、本書から感じるのは圧倒的な才能の片鱗。 卓越したアイディアや独特の言い回しは、すでにこの頃から随所に見受けられます。 ...
とにかく若い! その一言に尽きました。 最近の作風に慣れていると、この荒さには戸惑います。 文章は読みづらいし、文意も所々でふらつく。 しかし、それでもなお、本書から感じるのは圧倒的な才能の片鱗。 卓越したアイディアや独特の言い回しは、すでにこの頃から随所に見受けられます。 でもまあ、これは多分に贔屓目が混ざった感想であることも確かでしょうね。 初見の人にとっては、ただただ取っつきにくい作品かも。
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2014年7月9日読了。神林長平の処女短編である表題作含むSF短編集。いわゆるスペースオペラ的SFではなく、ディック的な存在不安や偏執狂的葛藤をSF的舞台立てで描写するSFが多い。『雪風』しか読んだことがなかったが、この作家のルーツがこういう作品群にあるのかと思うとなかなか興味深...
2014年7月9日読了。神林長平の処女短編である表題作含むSF短編集。いわゆるスペースオペラ的SFではなく、ディック的な存在不安や偏執狂的葛藤をSF的舞台立てで描写するSFが多い。『雪風』しか読んだことがなかったが、この作家のルーツがこういう作品群にあるのかと思うとなかなか興味深い。収録作の中では『ビートルズが好き』『ダイアショック』などユーモア風味のある短編も面白いが、『返して!』『落砂』のような救いようのない陰鬱な短編の方が味があって面白かった。
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SF小説。1970年代など少し古めの作品であることをあとがきを読んで知った。そんな印象は全く受けなかった。9篇の作品があったがどの作品も一味も二味もある良作ばかりだった。SF作品は世界観がぶっ飛んでいるものが多い印象でこの本の中にある作品にも多く該当している。読み始めはあんまりよ...
SF小説。1970年代など少し古めの作品であることをあとがきを読んで知った。そんな印象は全く受けなかった。9篇の作品があったがどの作品も一味も二味もある良作ばかりだった。SF作品は世界観がぶっ飛んでいるものが多い印象でこの本の中にある作品にも多く該当している。読み始めはあんまりよい印象が持てず読むのを途中でやめてしまおうかとも考えてしまうが必ず出て来る謎が事件にどんどん引き込まれ気付いたら読み終わっていたなんて普通にあってすごくはまってしまった。
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神林作品、初期も超おもろい!忙殺が好きかも。図書館神林作品減らされたから新装版で出るの待つしかないぜ(T_T)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神林作品は雪風シリーズしか読んだことがなかったけれど、 この作品は初期ということもあり、筆者にしては婉曲的な表現が多く、異色な印象を受けた。 主に「日常」と「非日常」の境界を行き来する話しが多いと感じた。 神林シリーズの原点になるものなのだろうか 「落砂」が印象的 どちらが正常でどちらが異常かわからない 狂気の物語。 日常と非日常 日常とはなにか 非日常とはなにか 私たちが日常だと思ってすごしていても すでに非日常に足を踏み入れているかもしれない そんな非日常へ一歩足を踏み出させてくれる作品。
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神林長平さんの初期のSF短編集。 SFと呼ぶべきなのか疑問の残るものもが多いですが、不思議な物語が満載です。
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神林長平の初期作品。表題作よりも連作四篇の方が個人的に面白かった。神林=SF作家という風に思っていたのだが、何が現実か分からない曖昧な部分が、イメージから離れるが良かった。
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