物語 幕末を生きた女101人 の商品レビュー
2014年1月31日読了。歴史に名を残す、幕末を生きた女性たち101人のエピソードを取り上げる。冒頭に出てくる坂本竜馬をめぐる、姉乙女・妻おりょう・千葉佐那ら女性たちのエピソードがやはり華やかだし面白い。本書前半に登場する女性たちには「志士の妻」や遊女といった、あくまで裏方で男性...
2014年1月31日読了。歴史に名を残す、幕末を生きた女性たち101人のエピソードを取り上げる。冒頭に出てくる坂本竜馬をめぐる、姉乙女・妻おりょう・千葉佐那ら女性たちのエピソードがやはり華やかだし面白い。本書前半に登場する女性たちには「志士の妻」や遊女といった、あくまで裏方で男性を盛り立てた・せいぜい男性亡き後も身を慎んで家名を辱めなかった、といったエピソードしか見られないが、女性の武士や女性政治家などいなかった当時の日本からすれば仕方のない話か・・・。明治維新前後から女性起業家なども出てくるが、非常にレアケースだったのだろうな。後世に物語作家が作成した作り話の類も多いようだが、「こんなことも、正史のウラにはあったのかもしれない」と想像することも、歴史のロマン・楽しみというものか。
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杉本鉞子著「武士の娘」、櫻井よしこ著「明治人の姿」と読んで、この書にたどり着いた。明治維新前後に活躍したり、活躍した男を支えた女性たちが101人も紹介されている。ほとんど知らない女性ばかりだ。 知っているのは最近大河ドラマになった「龍馬伝」に登場した龍馬の妻といわれる「お龍...
杉本鉞子著「武士の娘」、櫻井よしこ著「明治人の姿」と読んで、この書にたどり着いた。明治維新前後に活躍したり、活躍した男を支えた女性たちが101人も紹介されている。ほとんど知らない女性ばかりだ。 知っているのは最近大河ドラマになった「龍馬伝」に登場した龍馬の妻といわれる「お龍」や、姉の「乙女」、「千葉佐那」、「平井加尾」あたりだ。武市半平太、高杉晋作らも活躍しドラマにも登場するが妻など取り巻く女性たちはあまり出てこない。 「篤姫」の主人公「天璋院篤姫」とそのまわりの女性たち。 現在は「八重の桜」の主人公である「山本八重子」、会津藩家老の西郷頼母の妻「千重子」と家族などだ。 こうしてみるといかに当時の女性たちが知られていないことか。自分が知らないだけなのだろうか。それぞれさらりと触れているだけなので詳しい人たちには不満が残るかもしれない。しかしリファレンス的に見るにはなかなか読みやすいと思った。
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当人である女性の声がまず残ってないってところが残念ですよね…本自体は、執筆者によって読みにくさもあったけど面白かった。
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新撰組の志士たちの女性の話が心に響いた。この時代に名を馳せた人の奥さんや恋人は、見送り、待ち続け、若くして未亡人になり・・・、それを思うと苦しくなる。どんなに幸せな家庭を望んでいたことだろうか。
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女は偉大なり。 幕末を生き、歴史に名を刻んだ男達の影の立役者。 そこには、遊女や芸妓衆も。待つ女、行く女、形は様々であれ。 元禄の女達とは、また違い、その女性の地位自体も変容して行く過渡期。 文明開化を齎したのは女性なのではないか思えるくらい。 一つ一つは面白いが、何分様々な...
女は偉大なり。 幕末を生き、歴史に名を刻んだ男達の影の立役者。 そこには、遊女や芸妓衆も。待つ女、行く女、形は様々であれ。 元禄の女達とは、また違い、その女性の地位自体も変容して行く過渡期。 文明開化を齎したのは女性なのではないか思えるくらい。 一つ一つは面白いが、何分様々な書を編纂しているので、話が相前後し過ぎて読みづらいのが少々難点。
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日本史は好きですが,幕末はこれまであまり読む機会がなかったので, 女性に焦点を当てた本書を手に取ってみました。 多くの人物が出てきて,頭に入りにくい面はありますが, 入門編としてはよいと思います。
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一言で言うと、いつの時代も男はヤンチャで、女は現実的だと感じた一冊だった。 今から150年くらい前のことだが、内容は、現代であるような男女関係の話しであった。 「歴史は繰り返される」というが、男女関係も例外なく繰り返されているようだ。
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昔の女の人ってとにかく慎ましやか、というイメージだったのですが、やはり女性は昔から強かったのだなあ。 幕末という激動の時代だからこそかもしれませんがそれでも。
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