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アメリカ大都市の死と生 新版 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2021/12/18

1961年に書かれた都市計画、街づくりのバイブルともいえる本。建築学生ならぜひ読んでほしいという本のひとつ。著者は作家兼活動家のジェイン・ジェイコブズである。当時、都市計画の専門家ではなかった彼女が近代都市計画への痛烈な批判、都市の多様性の魅力を語った一冊である。都市の使い手の一...

1961年に書かれた都市計画、街づくりのバイブルともいえる本。建築学生ならぜひ読んでほしいという本のひとつ。著者は作家兼活動家のジェイン・ジェイコブズである。当時、都市計画の専門家ではなかった彼女が近代都市計画への痛烈な批判、都市の多様性の魅力を語った一冊である。都市の使い手の一人としてどのような街が心地よい街なのかをぜひ考えてほしい。 建築学科4年

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2020/10/13

とても50年以上前の著作とは思えない名著。しかも、専門家ではないアマチュアにしてこの洞察力。街のにぎわいの創出など、昨今求められているまちづくりの考え方が、既に明快に示されている。恐るべき慧眼。都市は複雑系である、このことを肝に銘じたい。

Posted byブクログ

2020/09/26

アメリカ大都市の死と生 (和書)2011年08月20日 14:07 ジェイン ジェイコブズ 鹿島出版会 2010年4月 最近は近代建築の巨匠と言われる人たちの著作や建築作品をみていた。今回は全く違った見方をするジェイコブスさんの本を読んでみた。確かに面白いと思う。 ジェイコ...

アメリカ大都市の死と生 (和書)2011年08月20日 14:07 ジェイン ジェイコブズ 鹿島出版会 2010年4月 最近は近代建築の巨匠と言われる人たちの著作や建築作品をみていた。今回は全く違った見方をするジェイコブスさんの本を読んでみた。確かに面白いと思う。 ジェイコブスさんが最後の方に書いた部分が印象に残った。 『・・・自然を感傷的に捉えるのは危険です。ほとんどの感傷的な発想は、気づかれないかもしれませんが、その根底に根深い敬意の欠如があるのです。おそらく世界一自然を感傷的に見ているわたしたちアメリカ人が、おそらく世界一貪欲で冒涜的な、野生と田園地方の破壊者でもあるのは、偶然ではありません。・・・』 訳者解説にあるアマチュアについての話も面白かった。

Posted byブクログ

2017/06/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

集団的記憶喪失の愚。 中世の中国は世界一の先進国。 文明の五本柱①コミュニティーと家族。②高等教育。 ③科学とそれに基づくテクノロジーの効果的実践。 ④税と政治の力。 ⑤知的プロフェッショナルによる自己規制 住宅や自動車を低利&長期ローンで建てさせる政策→市民を奴隷にする策 市民や物資の殺人的な大量&高速移動は致命的。cf. ガンディーも高速輸送を否定していた。 人間の養育に効率や経済の物差しは当てはまらない 豊かさが社会全体に行き渡らないことは自らその文化を虐殺することである。 農業に代わる資源とは、創意工夫の才=人的資源の開発である。 最も危険なのは、支配的内部からの腐敗、新しい文化に適応できないことである 石油が全ての問題を露呈させた。 ①コミュニティーの破壊 ②環境汚染 ③森林資源

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2016/07/31

今この本を読むとジェイコブズが都市計画の思想に複雑系やシステム論を入れようとしていたことがわかる。最後の「都市とはどういう種類の問題か」の章を読むとより明確になる。 科学思想の歴史の要約と解釈として参考にしたものはウォーレン・ウィーバーのロックフェラー財団の自然科学・医学部門の...

今この本を読むとジェイコブズが都市計画の思想に複雑系やシステム論を入れようとしていたことがわかる。最後の「都市とはどういう種類の問題か」の章を読むとより明確になる。 科学思想の歴史の要約と解釈として参考にしたものはウォーレン・ウィーバーのロックフェラー財団の自然科学・医学部門の退任の際の「ロックフェラー財団 1958年年次報告」 ウィーバーの科学思想の歴史の発展の三段階。 1 単純な問題を扱う能力 2 まとまりのない複雑性を扱う能力 3 組織だった複雑な問題を扱う能力 単純な問題とは違いの行動に直接関係がある二つの要素ー二つの変数ーを含む問題で、これらの単純問題は、科学が最初に取り組みを覚えた種類の問題。 ひどく単純化して、科学的技法は極端から極端へと移り、広大な中間領域は手つかずのまま。変数が中間程度で相互に関連している。 現実には野蛮人と農民は伝統に縛られ、社会階級にとらわれ、詠進にとらわれ、疑惑に悩まされ、何であれ見慣れぬものを恐れ、最も自由のない人たちです。

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2015/05/03

クソ長い!!二段組で500ページ。山形浩生の訳じゃなかったらとっくに読むのを放棄してるとこだった。後半は根性だけで読んだ気がする。そして最後の訳者解説のわかりやすいこと。本書3500円だけど2000円ぐらいは解説に払った気がする。都市は生物なんですね。というところでこの間読んだ「...

クソ長い!!二段組で500ページ。山形浩生の訳じゃなかったらとっくに読むのを放棄してるとこだった。後半は根性だけで読んだ気がする。そして最後の訳者解説のわかりやすいこと。本書3500円だけど2000円ぐらいは解説に払った気がする。都市は生物なんですね。というところでこの間読んだ「世界は分けてもわからない」とすごい繋がるところあるなと思った。

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2015/02/22
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詳しいレビューは訳者解説に分かりやすくまとまっている。今日では自明のコミュニティやネットワークの重要性、そのために時間をかけるプロセスの重要性についての主張がみられるほか、都市での観察により居住者と都市の関係性を細かく分析されている。詳細なデータは示されていないため提起されたものは概念的なものにとどまるが、既存の都市計画理論を無批判に取り入れていた当時の時代背景においてはジェイコブズの批判は思想として極めて重要なものであっただろう。

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2013/02/19

都市計画に隠された4つの嘘 http://ymkjp.blogspot.jp/2013/02/4.html

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2012/12/11
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今から50年以上前に、都市における「多様性」の必要性を説いた一冊。これは完全訳で2010年に発売された新装版。現代でも通用する都市論の傑作の1つ。 ■ それまでの都市論を批判し、とにかく生の都市の機能について書かれている。これは学者でなく市民活動家のジェイン・ジェイコブスならではの視点。 ■ とにかく多様性の必要性について書かれている。多様というといかにも複雑そうで、これまで都市計画が推し進めてきた秩序と相反するように聞こえる。 ■ 本書では都市の多様性を単なる無秩序、統計学的に扱う問題でなく、複雑には見えるが個々が相互に関連し合う組織だった複雑性として扱う。それは当時台頭し始めた生命科学の考えと共鳴している。 ■ キーワードは多様性、街路、高密度など。 ■ 他の都市論と違い、描写される都市のイメージからリアルなとし生活が想像できてしまうのがこの本のすごいところ。

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