廣松渉マルクスと哲学を語る の商品レビュー
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廣松渉は分かりにくい。 目のつけどころは「シャープ」だが、売れるための努力が無いのだろうか。 哲学は考えるための学問だから、自分で考えろということなのだろうか。 孤高の学者という姿勢はよいが、何をしたいのかが分からない。 そんな印象を持っていた廣松への切り込む糸口があるような気がした。 現実の問題に対応できるだけの知識があるのに、過去ばかりこねくり回しているような印象を持つようになっていた。 当初は最先端の学問を取り込もうとしているようにも読めたのだが。 哲学者の限界は、物理学者の限界と相似で、実績を積んでいないことには、予言しかできない。経験的感で動けないという学者の限界を体現しているのかもしれない。
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