法医学現場の真相 の商品レビュー
微妙だなあ。 微妙ってのは、星三つか四つか。 内容は面白かった、これまでに読んだ、実際に司法解剖等でどういう症状からどう判断するかというところは案外少なく、まさに、DNA鑑定が裁判に利用されることの功罪、利点も含めた法医学を取り巻く状況が中心と言っていい内容。 後半には医療過誤問...
微妙だなあ。 微妙ってのは、星三つか四つか。 内容は面白かった、これまでに読んだ、実際に司法解剖等でどういう症状からどう判断するかというところは案外少なく、まさに、DNA鑑定が裁判に利用されることの功罪、利点も含めた法医学を取り巻く状況が中心と言っていい内容。 後半には医療過誤問題も含め、何の疑念もなく神経部分に注射針ぶっ混むことが当たり前だったとか、そもそも、あらゆる筋肉注射が、組織を壊す可能性があるとか。 それが、昭和50年台くらいまでは是正されなかったというのは、本気で怖い。 ただ、文章が読みづらい。文の繋がりが判りづらい。だが、決してヒドイ分というわけではなく、その一方でその素人っぽいところが現場感を出していたのも事実。
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著者は冤罪足利幼女殺人事件のDNA鑑定をした法医学の権威。もともと国語が得意な文化系というだけあって前半は横山秀夫ばりのストーリー展開。後半は大災害における遺体処理と医療事故問題。死亡鑑定という仕事の大切さを改めて知る。
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だいぶ前から目をつけてたけど、図書館にあったから借りてきました。 法医学第一線の経験を元に書かれた貴重な本。 第一章、第二章はちょっと医学に専門的すぎて引っかかるところが多い嫌いはあるけれど、それ以降は一気に読めて、貴重な経験や現状の問題点が手に取るように見えてくる。 法医学や...
だいぶ前から目をつけてたけど、図書館にあったから借りてきました。 法医学第一線の経験を元に書かれた貴重な本。 第一章、第二章はちょっと医学に専門的すぎて引っかかるところが多い嫌いはあるけれど、それ以降は一気に読めて、貴重な経験や現状の問題点が手に取るように見えてくる。 法医学や大事件、医療に興味のある人は読んでおいて損は無い。 たぶん俺が医者になれたら、専攻は救急医療か法医学なんだろうなーと思う。
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死体が語る思いを読み取る。 足利事件を始めとするDNA鑑定、遺体に残された創傷といった物言わぬメーッセージを読み取る。それが法医学者の役目だ。 現場検証や死後解剖は厳密に行われるものだと思っていたが、人によっては杜撰に済ませ記録も不十分なままにしてしまうのか・・・。写真がないの...
死体が語る思いを読み取る。 足利事件を始めとするDNA鑑定、遺体に残された創傷といった物言わぬメーッセージを読み取る。それが法医学者の役目だ。 現場検証や死後解剖は厳密に行われるものだと思っていたが、人によっては杜撰に済ませ記録も不十分なままにしてしまうのか・・・。写真がないのは、一般人から見ても有り得ない。スケッチだけでは客観性に欠ける。 事件だけではなく、飛行機事故など災害現場での遺体確認も行う。 飛行機事故、阪神大震災と言った事例を挙げて遺体確認の難しさ、現場で必要な体制について述べている。 事故時には法医学医師に限らず全ての医師に召集がかかるのだが、医師が災害現場の遺体確認について述べている本は初めて読んだ。 まぁ、災害現場なんて頻繁に経験するものではないので、経験者が少ないという事もあるだろう。 最後に医療事故。 著者が若い頃、注射位置の副作用で奮闘したらしくその経緯から始まり、最近の産科離れまで述べられている。 今まであまり思わなかったが、たしかに医療事故は止む得ないか、過失かが論点になる。その分野はまさに医と法の重なる部分だ。 医と法についての根本的な部分ではなく、個々の事例に焦点が当てられていたのが、私の知りたい事とズレてて残念。 法医学の入り口として面白く読めた。
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