安城家の兄弟(下) の商品レビュー
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再読。 昭和4年から6年にかけて書かれた自伝的長編小説であり、弴の代表作の一つ。 女遊び、関東大震災被災、兄・有島武郎の情死、有島兄弟の深い絆が描かれている。 起伏がある物語の中にも、弴の真髄「まごころ哲学」が一貫して見受けられる。 初読時、私はこの「まごころ哲学」に感銘を受け、自身の柱となった思い出がある。 以来、里見弴の作品が好きになったのだが、如何せん当の本人は〝遊び人〟というレッテルが私から剥がれないでいる。(志賀が悪い 笑) 再読の今回も、「まごころ哲学」を感じつつ、著者の波乱万丈な人生を噛み締められた。 上・中・下と3巻に渡る大作だが、また読みたい。
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全体的な感想になりますが、やっぱり里見先生は遊び人なんだなと思います。ただ、遊び人にしては妙に何か惹きつけられるものを感じ取れる人ですね。
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