日本幽囚記(上) の商品レビュー
上巻はロシア海軍のゴロヴニンさんが、日本側に騙されて捕囚になってしまい、いよいよ脱走を計画するところまで描かれております。 ゴロヴニンさん、囚われの身になって大変なんですが、なかなか冷静かつ客観的に日本人を描写しておりまして、これが面白い。 日本人の生真面目さや、官僚主義なとこや...
上巻はロシア海軍のゴロヴニンさんが、日本側に騙されて捕囚になってしまい、いよいよ脱走を計画するところまで描かれております。 ゴロヴニンさん、囚われの身になって大変なんですが、なかなか冷静かつ客観的に日本人を描写しておりまして、これが面白い。 日本人の生真面目さや、官僚主義なとこや、姑息なとこなども、昔からかわらんのですなぁ。 いきなり間宮林蔵が訪ねてきたりしてたよ。 領土問題がこんなに騒がしくなる前から読みだしたんですが、奇しくも国境付近での異文化接触という部分で、タイミングのよい読書になりましたな。 実はこの本、古本屋の特価コーナーで上下巻セットで買って来まして。 大変おもしろく上巻を読み終えた後で、下巻を読み出したら、これがまったく話が続かない。 上中下巻の三分冊やったわぁぁ・・・ 中巻はよ、さがしてこな・・・ S49/6/20 第5刷
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19世紀の鎖国時代の択捉・国後に測量のために来航、国後で日本にとらえられ、北海道の松前で監禁されたロシア海軍士官による手記。帰国後に欧州各国の言語で出版され、当時のベストセラーとなった本。当日本語訳は1943年第1刷、1986年第6刷の旧字体による出版。 本編が始まる前の前置きが...
19世紀の鎖国時代の択捉・国後に測量のために来航、国後で日本にとらえられ、北海道の松前で監禁されたロシア海軍士官による手記。帰国後に欧州各国の言語で出版され、当時のベストセラーとなった本。当日本語訳は1943年第1刷、1986年第6刷の旧字体による出版。 本編が始まる前の前置きが冗長。旧漢字、旧かな使いは難問だが、読み進むと慣れていく。
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