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短編小説礼讃 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2016/02/07

エッセイなのか?というツッコミはさておき。 短編のだいご味を伝える、という本なのですが、とても面白い。批評とかじゃないし感想でもない。筆者が好きで、ここのね、これがいいんですよ、しかもね…みたいな感じで、文章も難しくなく、気取ることもなく、本当になんか読んでいて楽しい本だった。...

エッセイなのか?というツッコミはさておき。 短編のだいご味を伝える、という本なのですが、とても面白い。批評とかじゃないし感想でもない。筆者が好きで、ここのね、これがいいんですよ、しかもね…みたいな感じで、文章も難しくなく、気取ることもなく、本当になんか読んでいて楽しい本だった。 疲れたら読み返したくなる本だし、ここに出ていた短編も併せて読んでみたくなる、そんな本だった。

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2013/05/27

阿部昭の小説はいくつか読んだけど、素晴らしかった。本書はルナール、モーパッサン、チェーホフ、ヘミングウェイ、国木田独歩、梶井基次郎など、今その作品を「古典」と感じてしまうような作家の作品を紹介しているが、これが、面白い。四百字詰原稿用紙に数枚から二十枚ほどの作品でも才能ある作家に...

阿部昭の小説はいくつか読んだけど、素晴らしかった。本書はルナール、モーパッサン、チェーホフ、ヘミングウェイ、国木田独歩、梶井基次郎など、今その作品を「古典」と感じてしまうような作家の作品を紹介しているが、これが、面白い。四百字詰原稿用紙に数枚から二十枚ほどの作品でも才能ある作家にかかれば、これだけのものが描けるという。特にモーパッサンの『聖水番』は拉致被害者家族のことが頭に浮かんだ。 読んだことのある作家については、深く頷き、読んでない作品は「読まねば」という気持ちになった。優れた短編小説は作家の若い時に生み出されているというのも面白い。とりあえず、阿部昭とモーパッサンはぜひ読まねば。

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2012/11/09

GUEST 047/脚本家・山田太一:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2011/12/post122428.html

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2011/05/19

[ 内容 ] 古今東西の短編小説は人生の感動をどう描いてきたか。 濃密な文学空間から何を読みとるか――。 「短編びいき」を自認する当代きっての短編の名手が傑作をとりあげ、その醍醐味を伝える。 印刷されざる“短い話”こそ原型と語り、古典落語の魅力にふれ、創作の秘密にまで説き及んで「...

[ 内容 ] 古今東西の短編小説は人生の感動をどう描いてきたか。 濃密な文学空間から何を読みとるか――。 「短編びいき」を自認する当代きっての短編の名手が傑作をとりあげ、その醍醐味を伝える。 印刷されざる“短い話”こそ原型と語り、古典落語の魅力にふれ、創作の秘密にまで説き及んで「素晴らしきかな、短編小説!」と結ぶユニークな文学案内。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/09/03

阿部昭『短編小説礼讃』(岩波新書)を時々、読み返します。 この本は、わたくしが社会人2年生の夏に出版されました。 ジェットコースターのような社会人1年目を過ごし、 少し、精神的に落ち着いた頃、手にしました。 気づいたらその本は、どこかに迷子になってしまいました。 ...

阿部昭『短編小説礼讃』(岩波新書)を時々、読み返します。 この本は、わたくしが社会人2年生の夏に出版されました。 ジェットコースターのような社会人1年目を過ごし、 少し、精神的に落ち着いた頃、手にしました。 気づいたらその本は、どこかに迷子になってしまいました。 しばらく品切れが続いていて、やっと復刊されたとき、 今度は迷子になってもいいように、まとめて3冊、買いました。 復刊時、帯に脚本家の山田太一さんが、 推薦の言葉を書いています。 たまたま、買った直後に、 山田さんと仕事の打ち合わせがあって、 そのとき余談で、「3冊、買いました」と、言ったら、 山田さんはすかさず、 「あの本は3冊、買う価値がありますね」と、 おっしゃいました。 短編小説が好きだけど、何を読んでいけばよいのか、わからない という人に、 信頼できる案内役になってくれます。 わたくしは、自分が書いているものが、「大丈夫かな」と不安なとき、 この本を読み返します。 読むたびに、もっとがんばろう、と奮い立ちます。 短いお話が好きな人、実際に書いている人に、元気をくれる本です。

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