体験と創作(上) の商品レビュー
学者風のお堅い文章。 言葉と言葉の間隙を許さない人間の野太い筆致で、レッシングとゲーテの個人的素質と創作との連関が綴られていく。 創作物と個人の関係に重点を置くディルタイの視線は、批評界隈における定番的形式として、現在も文芸批評の場でよく見る光景。 出生とその成長、思想や学問、経...
学者風のお堅い文章。 言葉と言葉の間隙を許さない人間の野太い筆致で、レッシングとゲーテの個人的素質と創作との連関が綴られていく。 創作物と個人の関係に重点を置くディルタイの視線は、批評界隈における定番的形式として、現在も文芸批評の場でよく見る光景。 出生とその成長、思想や学問、経験とその個別的影響をどのように咀嚼し、自己形成へと繋げるか。 非常に勉強になった。
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