社会心理学特論 新訂 の商品レビュー

細江達郎(著者),菊池武剋(著者)

2020/01/07

社会心理学は境界領域性や課題ｎ日常性から個別化学としてのアイデンティティを意識せず、当面の社会問題を応用的に扱う学問であるという誤解がある。しかし対象領域は主観的世界と客観的影響過程の同時展開そのものにあり、そのアイデンティティは明確である。また日常的課題を扱うことが応用的であるわけではない。科学の古典的分類の規範科学と認識科学の2分類によれば社会心理学は事実を認識し、その法則性、規則性を探求する認識の科学である。したがって、人間ン行動の個別的基礎科学として社会心理学は2面性を持つ人間お生活事実そのものを対象とし接近することがまず求められる。