ディオニシオスの耳 の商品レビュー

竹内薫【著】

2014/03/11

あまり評価がよくない作品ですが・・・私は結構おもしろく読みました。
確かに文章はあまり上手ではないかな？とは思うし、トリックも紐解いてみたら2番煎じみたいには感じましたけどね。
面白く読めたのは、やっぱりちょっと奇想天外な猟奇事件を、それも舞台をモントリオールから始めたところかな。
思ったより理系ビシバシでもなかったしねぇ。
さすが、理学博士だけあって知識も豊富で、お勉強にもなりましたよ。

2017/10/14

１０年前にカナダで起こった日本人留学生の殺人事件を発端に、
留学生仲間の同窓会を開こうとして次々に殺人事件が起こります。
こうまとめてしまうとありがちに思われますが、
そこに物理学テイストが入ってちょっと面白くなっています。
物理の素養はまったく無いので、
どの程度現実的なのか分かりませんがトリックは面白かったです。
割と人間関係は分かりやすく、
それぞれの意外な（？）裏の顔は想像がついてしまいましたが、
物理の知識が無くても登場人物の説明で充分ついていけました。

あとがきによると、
シュレ猫探偵団シリーズの序章という位置づけらしいのですが。
１０年以上前の作品の復刊だそうで、
全７作というシリーズの方がどうなっているのかちょっと心配です。
できれば次回作も読みたいのですが・・・。

2011/08/30

空港で何の気なしに買った本。
事件の解決に物理学が利用されているが、その内容もそんなに難しいわけではないので、知らないものでも楽しめる。

2011/06/11

物理学者による謎解きの先駆け。物理の理論を使ったトリックはこちらの方が好き。小説としてはあちらの方が好き。