書って何だろう? の商品レビュー
ある先生に、「夏目氏の本は読んでいるか?あれを読むと筆の使い方わかってくるぞ」と言われた。そのうち読まなければ。
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漫画評論で有名なコラムニストの夏目房之介さんが、何故か「書」を論じた本。 昔、書道を習っていて、わりと好きだったこともあり、興味があって読んでみました。 全24話構成で、漢字の誕生時の姿(甲骨文)から始まり清代に至るまでの大陸の書と、一部は日本の書も取り上げて論じています。書をマ...
漫画評論で有名なコラムニストの夏目房之介さんが、何故か「書」を論じた本。 昔、書道を習っていて、わりと好きだったこともあり、興味があって読んでみました。 全24話構成で、漢字の誕生時の姿(甲骨文)から始まり清代に至るまでの大陸の書と、一部は日本の書も取り上げて論じています。書をマンガで例えてたりして、分かりやすくて面白いです。 日本人の漢字の崩し方は少女マンガ的だという論には、何となく納得しました。漢字のあのキチッとした画と比べて、ひらがなの、あまりにもゆるいというかやりたい放題な感じが、一昔前に流行った丸文字とか今ならギャル文字とか、若い女性たちが作るサブカル的なものに似ている印象を受けました。結局、時代が変わっても、日本の若い女の子がやることってあんまり変わんないのね。でもそれが一番面白いです。 あと、日本の書では、空海さんの書はなんか怖いし、良寛さんの書はなんかすごいし、明治の官僚、副島種臣のことは全く知りませんでしたが、なんてかっこいい書をかく人がいたのだと知ることができたりして、非常に良い出会いがある本でした。 あと清代ってよく知らなかったけど、なんかすごかったです。なにあのモダンデザイン篆刻。あと揚州八怪とか。 清が、あの文化レベルのままうまいこと近代化できてたら、明らかに日本はしょっぱいことになってた気がします…そら明治の識者も必死になって富国強兵&大陸侵攻しますよね…こう言っちゃ悪いけど、叩けるときに叩いて大陸の力を削いでおこうという狙いもあったのかもしれません。 …とかなんとか、いろいろ深く考えさせられる部分もある本ということで、オススメです。
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書は芸術である。 書は難しいが、奥が深いし、興味深い、面白い。 いろんな表現がある。 日本の戦後の万が表現の特徴は余白が協調されている。 甲骨文字とか楷書体とか、日本の文字の書き方にもいろいろとあるのだ。
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