普通の家族がいちばん怖い の商品レビュー
コワくてコワくて、半分くらいは片目で読みました。 なんでコワいかっていうと、自分の中にも近いものがあるから(ないと言い切れないから)、だと思う。 他人のことだと、そのヘンさ異常さがよくわかるのだけれど、よくよく冷静に立ち止まってみると、自分のやってるソレって外からみたらヘンなん...
コワくてコワくて、半分くらいは片目で読みました。 なんでコワいかっていうと、自分の中にも近いものがあるから(ないと言い切れないから)、だと思う。 他人のことだと、そのヘンさ異常さがよくわかるのだけれど、よくよく冷静に立ち止まってみると、自分のやってるソレって外からみたらヘンなんじゃ…?と、ゾゾッと身がすくむ。 例えばお正月。 お節料理を全部作るのはとてもとても出来ないから、出来合いをいくつか買ってきて、いくつかはつくる…普通にありますよね。 じゃあ全体の何割まで買うのはOKで、全部出来合いですましてはいけないのか?家族はお節なんか好きじゃないし、作らなくたって、コンビニ弁当だって…ではいけないのか?めんどくさいから海外やホテルで過ごすのはどうなのか?そんなのその家族の勝手じゃないのか? 「家族の勝手」と言っているうちに、それが日本人全体の何割かを越していき、お正月の習慣は全体としてすたれ崩壊の方向へ向かっていく。 クリスマス。 子どもにサンタさんを信じさせ、演出し、プレゼントをあげる。 いいですよね、全然悪いことじゃないですよね。 じゃあ子どもが何歳までならいいのか?5歳?10歳? 30歳だったら、そりゃ「ヘン」だと思う。じゃあ、15歳は?16歳17歳18歳は?〜20歳は?25歳は? お正月やクリスマス、四季のさまざまの場面で、または日々の暮しの中で、食生活や食習慣やしきたりが少しずつ崩れていっている。 1個ずつは大したことのない選択肢で、世の中全体が少しずつズレていっている。 崩壊は、普通の暮しの延長上。 どこまでいいのか? 立ち止まらなくていいのか?
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223世帯を対象に行った「フツウの家族の実態調査」を基に筆者が行った聞き取り調査に関する論文。 元旦、クリスマス、大晦日と言った年末年始の行事に対して、親が子供がどんな行動をとるか、どんな料理を食べているかを顕かにしている。 小説と間違って買ったので、当初面食らったが、読み進...
223世帯を対象に行った「フツウの家族の実態調査」を基に筆者が行った聞き取り調査に関する論文。 元旦、クリスマス、大晦日と言った年末年始の行事に対して、親が子供がどんな行動をとるか、どんな料理を食べているかを顕かにしている。 小説と間違って買ったので、当初面食らったが、読み進むうちに日頃感じていたことが自分の周囲だけでなく日本中で起こってるんだと認識させられます。 そして、うわ、自分も耳が痛いです、はいという場面もそこかしこに。 近くに小さいお子さんがいる方、この本を読んで、そのお子さんを見ると、見方が変わるかも・・・。
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くだらない本を読んでしまった。 まえがきやあとがきで、繰り返し「日本の伝統行事や正月の伝承が衰退していることを嘆いたり戒めたりしている本ではない」と語っている著者は、しかし、「怖い」「崩壊」「暴走」といったネガティブなキーワードで括られたタイトルを見ても判る通り、アンケートの結...
くだらない本を読んでしまった。 まえがきやあとがきで、繰り返し「日本の伝統行事や正月の伝承が衰退していることを嘆いたり戒めたりしている本ではない」と語っている著者は、しかし、「怖い」「崩壊」「暴走」といったネガティブなキーワードで括られたタイトルを見ても判る通り、アンケートの結果に対する著者の主観的な印象を繰り返し述べているだけだ。そのアンケート結果の記載も、極めて恣意的に特定の回答の、しかも特定の一文だけを抜き出して、自分の主張を裏付けるためだけに定性的な引用を繰り返しており、「長年調査を生業としてきた者」の態度とは思えない。 「自らの現実とはかけ離れた考えや将来の展望を堂々と語」っているのは、この著者だ。
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この本を一読して、じわりと恐怖を味わった。「不快」との評もあるようだが、それは的外れというか、これに書いてあることの本当の恐怖を理解していない感想ではないか。しかも、著者の書き方、表現にこだわるあたりはいかにも浅薄。一つ間違えれば、とんでもないことにまで発展する日常の恐怖、狂気と...
この本を一読して、じわりと恐怖を味わった。「不快」との評もあるようだが、それは的外れというか、これに書いてあることの本当の恐怖を理解していない感想ではないか。しかも、著者の書き方、表現にこだわるあたりはいかにも浅薄。一つ間違えれば、とんでもないことにまで発展する日常の恐怖、狂気と隣り合わせの日常について、深く考えるべきだろう。いずれにしても、貴重な調査であり、今後も継続していくということに大きな興味を抱く。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんな読後に不快感を覚えた本に出会ったのも久しぶり。 書かれていることはセンセーショナルな一方、「確かにおかしいよねー」と思うところがありましたが、文章の書き方が終始、アンケートに参加した主婦たちを小ばかにしているととられかねないような言い回し。「~と満足げに語った」「~などと平気で言う」などなど・・・。 ものすごーくめんどくさいアンケートに参加・協力してくださった人たちをああいう馬鹿にした言い方していいの? また、問題点をあげるだけあげて嘆くだけ、今後の展望について何も触れられていない。問題提起としてはいいかもしれませんが、言いっぱなしで終わっている。 Amazonレビューもぜひ参考に。
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