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キリスト者の戦争論 の商品レビュー

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2009/10/04

この地引網出版というのは、リバイバル新聞というペンテコステ系新聞社の出版部にあたる。そのような出版社がこの手の本を出した、ということは衝撃的であり、また同時にとても嬉しく思う。文芸評論家の富岡幸一郎氏と福音派神学者の岡山英雄氏という組み合わせも面白い。しかし内容は、以外と言っては...

この地引網出版というのは、リバイバル新聞というペンテコステ系新聞社の出版部にあたる。そのような出版社がこの手の本を出した、ということは衝撃的であり、また同時にとても嬉しく思う。文芸評論家の富岡幸一郎氏と福音派神学者の岡山英雄氏という組み合わせも面白い。しかし内容は、以外と言っては非常に失礼に当たるだろうが、とてもしっかりしている。全部で100ページもない本だが、国教的メンタリティーのキリスト教を批判し、終末論的視点に立った絶対平和主義が語られており、まさに「我が意を得たり」というところ。この手の思考は残念ながら、根本主義にもNCC陣営にもそれぞれ違った意味で欠けており、この本が両陣営に紹介され、読まれることを心から願うものだ。恐らく明確なビジョンを持って企画された地引網出版に拍手を送りたい。

Posted byブクログ