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水俣病は終っていない の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2016/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 水俣病を診断した医師、原田正純の著作。  水俣病は、熊本・新潟だけではなく世界にも症例があると初めって知った。途中、石牟礼道子さんの著作が引用されていて、読むのが楽しみになった。

Posted byブクログ

2013/07/18

岩波新書の古典とも言えるものを再収集しています.水俣病関連の書籍は本当に考えさせられるものが多いです.

Posted byブクログ

2013/02/22

1950-60年代に大きな問題となった水俣病を間近で観察してきた原田氏の本。水俣病に関したプレゼンテーションをする必要があって読んだ。 本書のはじめに、病気の発見からその後の経過が順序立てて説明されている。水俣病に関する前知識はほとんど無かったが、この部分を読むことで概要がつかめ...

1950-60年代に大きな問題となった水俣病を間近で観察してきた原田氏の本。水俣病に関したプレゼンテーションをする必要があって読んだ。 本書のはじめに、病気の発見からその後の経過が順序立てて説明されている。水俣病に関する前知識はほとんど無かったが、この部分を読むことで概要がつかめた(と思う)。 筆者は水俣病患者を「認定」する制度についての問題点を強調しており、中盤から後半に渡って、認定制度をめぐる行政の動き、患者の裁判などを繰り返し記述している。少し時系列が交錯しているように感じたが、裁判そのものが多様なのと、この本が書かれた時代はまだ決着がついていない裁判が多く残っていることもあって、そうなってしまうのは仕方がないのかもしれない。まさに「水俣病は終っていない」という感じだった。 たぶん、プレゼンテーションという機会が与えられなければ読まない本だったと思う。 非常に興味深かった。知らない日本がまだまだあると思った。

Posted byブクログ

2012/12/23

1985年の本なのでこの頃は確かに「終わっていない」のかもしれないが、果たして21世紀の今は終わったのか終わっていないのか気になる。 これは高度経済成長期に、いかに大企業が環境や地域住民をいに介さず、発展優先で邁進していたか、そして政や官が企業に寄り添っていたか、その弊害が「公害...

1985年の本なのでこの頃は確かに「終わっていない」のかもしれないが、果たして21世紀の今は終わったのか終わっていないのか気になる。 これは高度経済成長期に、いかに大企業が環境や地域住民をいに介さず、発展優先で邁進していたか、そして政や官が企業に寄り添っていたか、その弊害が「公害」という形になったかの記録である。 そして、その有様はなんと今の時代にもマッチしていることか。つまり、原発政策である。 水銀による健康被害であることは、かなり初期段階からわかっていたにも関わらず安心だ安全だただちに健康に影響はないなどと言って被害を深刻なものにしていった。これと全く同じようなことを昨今耳にしている。公害から何も学んでいないのである。

Posted byブクログ