シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 の商品レビュー
新人作家さん。 砂糖菓子がきれいで見てみたい。妖精の翅も。 少女小説なんだけど、やや文体に抑えた色気がかいまみえる。
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砂糖菓子というと、クリスマスケーキの上のずんぐりむっくりなサンタやらトナカイやら、あとお彼岸のお菓子を思い出してしまうのですが…ちょっとネットで画像検索してみたら本当に薔薇の形をしたものや半透明で薄く色を付けたのとか、すごく綺麗で可愛らしいものでした。 少女小説と児童小説の中...
砂糖菓子というと、クリスマスケーキの上のずんぐりむっくりなサンタやらトナカイやら、あとお彼岸のお菓子を思い出してしまうのですが…ちょっとネットで画像検索してみたら本当に薔薇の形をしたものや半透明で薄く色を付けたのとか、すごく綺麗で可愛らしいものでした。 少女小説と児童小説の中間ぐらい。 あきさんがイラストだったのと、金色の帯だったのとが購買理由ですが、あとがきを読んでとても好感を持ちました。なんて真面目で心配性な方なんだろう…!
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やはりビーンズ文庫らしい少女漫画チックですね。 妖精が人間に脅迫され、使役されているのが当たり前という世界観。しかし、その風潮の中でそれを気にしない主人公の性格がとてもスカッとした。 そして、なかなかのビッチが出るあたり珍しいなと。ここまでの悪役はここ最近のラノベじゃないんじ...
やはりビーンズ文庫らしい少女漫画チックですね。 妖精が人間に脅迫され、使役されているのが当たり前という世界観。しかし、その風潮の中でそれを気にしない主人公の性格がとてもスカッとした。 そして、なかなかのビッチが出るあたり珍しいなと。ここまでの悪役はここ最近のラノベじゃないんじゃないかね。多分。
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2010/05/15:タイトルに惹かれて購入。 シンプルで読みやすく、可愛らしいお話でした。 特に銀砂糖の精製とアンの砂糖細工の描写が繊細で、甘い砂糖菓子を食べたくなります(涎) 次回作にも期待。
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表紙があきさんということにまず惹かれたので読んでみました。 キャラクターに特徴があって読みやすいです。 説明というか、もう少し文章があってもいいかなという印象
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うわあ、面白い! こんなに面白い新人賞受賞作を読んだのは久しぶり! かわいらしくて、ライトで、甘くて、キャラも立ってて、世界観も素敵! 前向きで優しい主人公、クールな妖精、出しゃばりがかわいい妖精というこのパーティー。私も仲間に入りたいもん。面白い証拠だね。 私もこんなロードムー...
うわあ、面白い! こんなに面白い新人賞受賞作を読んだのは久しぶり! かわいらしくて、ライトで、甘くて、キャラも立ってて、世界観も素敵! 前向きで優しい主人公、クールな妖精、出しゃばりがかわいい妖精というこのパーティー。私も仲間に入りたいもん。面白い証拠だね。 私もこんなロードムービーが書きたい! たき火で食事するシーンなんかは西部劇みたいで好きだよ。 いいね、たき火は。
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“目があった。妖精は、アンをまっすぐ見つめた。 何か考えるように、妖精はしばらく眉根を寄せていた。が、すぐに納得したように、呟いた。 「見覚えがあると思ったら、かかしに似てるのか」 そして興味をなくしたように、ふいと、アンから視線をそらした。 「し…し、失礼な……花盛りの、年頃の...
“目があった。妖精は、アンをまっすぐ見つめた。 何か考えるように、妖精はしばらく眉根を寄せていた。が、すぐに納得したように、呟いた。 「見覚えがあると思ったら、かかしに似てるのか」 そして興味をなくしたように、ふいと、アンから視線をそらした。 「し…し、失礼な……花盛りの、年頃の女の子に向かって」 妖精の独り言に、アンは握り拳を固めた。 「盛りも、たかがしれてる」 そっぽをむきながらも、妖精がずけっと言った。 「なんて言いぐさ――!?」” 小柄で痩せていて手足が細くて、ふわふわとした麦の穂色の髪をしている十五歳の少女、アン・ハルフォード。 彼女は、年に一回開催される砂糖菓子品評会に参加するため、護衛として黒い瞳に黒い髪をもつ、美形だが口の悪い戦士妖精シャル・フェン・シャルを雇い、品評会のおこなわれる王都を目指して旅をはじめる。 はたして、彼女は品評会に無事参加することができるのか。そして、一流の銀砂糖師になれるのか。 『審査員全員が激賞!!第7回小説大賞審査員特別賞受賞作!!』……ということでちょっと気になって読んでみた。 一言でいうと、良かった。 宣伝に偽りなし。 “アンはどこか、図星を指されたような気がした。自分でも意識せずに感じている、自分の砂糖菓子に対する、引け目のようなものを的確に言い当てられた。” 舞台設定から登場人物は、もしかしたらそれなりにありがちのものかもしれない。 でも、この展開はすごいと思う。 アンが人間と妖精の関係と、自分とフェンの関係を見つめ直すところとか。 アンが自分の欠点を克服することができたところとか。 フェンが自分からアンのところへと戻ってくるところとか。 そのどれもが、すごい道筋立って、納得できる。 しっかりとしていて、それでいて面白いトーク、目が離せない展開。 久しぶりに、良い本読んだなって思えた。 “「とことん失礼な奴だな、シャル・フェン・シャル!いくらアンが、どっからひいき目に見ても、かかしにそっくりとはいえ、かかし、かかしと呼ぶな!」 「かかしをかかしと言って、何が悪い」 「なっ、おまえ!!かかし、かかしと連呼するなよ!」 「かかしを連呼してるのは、おまえだ」 「とにかく!事実でも、言っていいことと悪いことが、世の中にはあるんだ!かかしなんて、かかしなんて!!そっくりすぎて、笑えないだろうが!!」 力なく、アンは笑う。 「あなたたち……、二人とも失礼なんだってこと、いい加減自覚してくれる?」 すると二人の妖精ははたと気がついたように言い争いをやめて、お互いに顔を見合わせた。 ――今年、銀砂糖師になれなかった。でもまた来年来るようにと、王妃様がおっしゃった。それで充分。 美味しい砂糖菓子を欲しがる、黒曜石の妖精と。 無理やり恩返ししたがる、水滴の妖精と。 すくなくともこれからは、ひとりぼっちじゃないと知る。 ――わたしは、一人じゃない。いつかは、銀砂糖師になれるかもしれない。未来がある。これは最高。 アンは、微笑んだ。 「ま、いいか。かかしでも、カラスでも。わたし、あなたたちのために、砂糖菓子を作る。素敵な砂糖菓子をね。わたし、それしかできないから」 空は高く澄んでいる。 王都の広場には、たくさんの砂糖菓子の、甘い香りが漂っていた。”
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とても繊細で、どこまでも続いてゆく“道”を意識させられた物語でした。良質のロードムービーを見たような気分です。 読み返したり内容を思い出していると、数年前に見たかの名作映画「スタンド・バイ・ミー」のテーマソングと共に線路伝いに歩いていく四人の少年の姿が浮かび上がってくるのは...
とても繊細で、どこまでも続いてゆく“道”を意識させられた物語でした。良質のロードムービーを見たような気分です。 読み返したり内容を思い出していると、数年前に見たかの名作映画「スタンド・バイ・ミー」のテーマソングと共に線路伝いに歩いていく四人の少年の姿が浮かび上がってくるのはなぜなのか。
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まず、イラストレーターがあきさん、という事で迷わず購入を決め、選考員の方々の言葉は、あまり意識しない様に心がけて読んだ。 正直、序盤は世界に入り込めず、白けそうになった。章の間ごとにシャル視点の話があるが、どうにも主人公に対する感情や年相応ではない思考に不自然さを感じた。しかし後...
まず、イラストレーターがあきさん、という事で迷わず購入を決め、選考員の方々の言葉は、あまり意識しない様に心がけて読んだ。 正直、序盤は世界に入り込めず、白けそうになった。章の間ごとにシャル視点の話があるが、どうにも主人公に対する感情や年相応ではない思考に不自然さを感じた。しかし後半、アンが苦境に陥るところからクライマックスにかけては、そんな事も忘れる勢いで読む事ができた。恋愛要素が薄いと評してあったが加筆によるものか、ほのかに甘い展開もあり、良い意味で予想を裏切られた。審査員特別賞にふさわしい作品で、とても満足できた。
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シャル格好いいと言いながら読んでしまった(笑)善悪がはっきり分かれてると思う。主人公がただひたすら底抜けに明るいだけじゃなくて人間らしかった。
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