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安曇族と徐福 弥生時代を創りあげた人たち の商品レビュー

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2012/07/26

著者は、民間の郷土史家ではあるが、乱暴な論を立てる人が多いなかでかなり実証的に論理を進めていてびっくりした。著者は本来は安曇族という中国からやって来た海の一族が、弥生時代初期の文化を担ったことを証明しようとしたのだろう。私の関心領域は、弥生晩期にあるので、その辺りはいずれ機会があ...

著者は、民間の郷土史家ではあるが、乱暴な論を立てる人が多いなかでかなり実証的に論理を進めていてびっくりした。著者は本来は安曇族という中国からやって来た海の一族が、弥生時代初期の文化を担ったことを証明しようとしたのだろう。私の関心領域は、弥生晩期にあるので、その辺りはいずれ機会がある時にゆっくり読むとして、とりあえずその前提として、韓半島と中国大陸の海の交通を黒潮の流れから推理し、順構造船が出来る前は、釜山から福岡に渡るには、丸木船では無理があり、中国遼東半島からの流れによって来たのだという推理に大いに唸った。一方では、日本から釜山に渡るのは可能だと云う。その辺りに、いろいろとドラマを感じるのは、私だけかもしれない。黒潮を高速道路の様に表現しているのは、なかなかでした。

Posted byブクログ