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歌舞伎の中の日本 の商品レビュー

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2016/04/13

歌舞伎の10の演目を取り上げ、そのストーリーを紹介しながら、歌舞伎の魅力へと読者を誘う入門書です。取り上げられているのは、『暫』『廓文章』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』『夏祭浪速鑑』『楼門五三桐』『積恋雪関扉』『東海道四谷怪談』『三人吉三廓初買』です。 著者...

歌舞伎の10の演目を取り上げ、そのストーリーを紹介しながら、歌舞伎の魅力へと読者を誘う入門書です。取り上げられているのは、『暫』『廓文章』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』『夏祭浪速鑑』『楼門五三桐』『積恋雪関扉』『東海道四谷怪談』『三人吉三廓初買』です。 著者は「はじめに」で、「歌舞伎は地層の断面図になぞらえて成立年代順に見ていけばわかりやすいはずなので、この本では今日の有名なレパートリー十本を地層の底のほうから順番に取りあげます」と述べています。しかし、歌舞伎の内的構造の地層的なありようについての詳しい解説はあまり見られず、どちらかというと歴史的な順序に沿って歌舞伎の演目を紹介しているように見えます。もちろんそれでも入門書としての役割は果たしていると思うのですが、当初抱いていた期待からすると、少し不満も感じてしまいました。

Posted byブクログ

2010/10/13

歌舞伎の有名どころの話をピックアップして解説するとともに、その歌舞伎が作られた時代背景や庶民感情について考察した一冊。歌舞伎の入門書にぴったり。

Posted byブクログ

2010/06/08

NHK教育「知る楽」をベースにしたもの。といっても、「知る楽」は少ししか見なかった。 主な狂言10作を取り上げ、成立年代に沿って作品を紹介するとともに、成立当時の状況も解説する。歌舞伎が「伝統芸能」ではなく、コンテンポラリの芸能であった頃。あたりまえだけど、今みたいなミドリ上演な...

NHK教育「知る楽」をベースにしたもの。といっても、「知る楽」は少ししか見なかった。 主な狂言10作を取り上げ、成立年代に沿って作品を紹介するとともに、成立当時の状況も解説する。歌舞伎が「伝統芸能」ではなく、コンテンポラリの芸能であった頃。あたりまえだけど、今みたいなミドリ上演なんてあるわけはなく、毎回新作が出されていたんだよなあ。(ホントは、戦後しばらくも、結構新作が作られ、今みたいになったのは最近なのであった・・・) 「仮名手本忠臣蔵」が、仇討ものというより、大事にあたって忸怩たるもののあった人たちが自分に落とし前をつける物語、というのに納得。 あと、落語の中村仲蔵とか聞くと、当時すでに世襲でないと名題にもなれないような気がしてしまうが、江戸時代は結構畑違いのとこから名優と言われるようになった人もいたんですねえ。(近現代の名優もじつは・・・ こんなにもろ血統主義になったのはつい最近なのかも。政治家の世襲強化と同期してる?)

Posted byブクログ