Railway Stories の商品レビュー
昔この人の本を読んで、どうにもただいやらしいという印象を受けた記憶がある。まぁ中学生くらいで読んでも、意味わからないだろうなとは思うけど。今になって別の作品(これ)を読んで、結局また性描写がどうにも引っかかった。なんでだろう。 全くそういう描写のない家族ものの話とかはなかなか読め...
昔この人の本を読んで、どうにもただいやらしいという印象を受けた記憶がある。まぁ中学生くらいで読んでも、意味わからないだろうなとは思うけど。今になって別の作品(これ)を読んで、結局また性描写がどうにも引っかかった。なんでだろう。 全くそういう描写のない家族ものの話とかはなかなか読めたのに。自分でも不思議。 この人の作品、タイトルのセンスはいいと思うんだけどなぁ。装丁も好きなほうなんだけど。
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1冊に10編もの作品が収められた 超短編集。大崎さんの透明感のある物語が好きなので 物足りない感じがしました。
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北海道、東京、ビートルズ。 寂しくて綺麗だけど一度にたくさんはよめないかなー わらばん紙みたいな紙が独特。ちょっとめくりにくい。 好きなのは井の頭線(カシオペア)の夫婦。 「夏の雫」―小札線いしかり 「失われた鳥達の夢」―井の頭線 「橋または島々の喪失」―瀬戸内海線マリンライナー 「不完全な円」―山手線 「もしもその歌が、たとえようもなく悲しいのなら」―大糸線 「フランスの自由に、どのくらい僕らは、近づけたのか?」―西武新宿線 「さようなら、僕のスウィニー」―成田エクスプレス 「虚無の紐」―オリエントエクスプレス 「キャラメルの箱」―特急カシオペア 「確かな海と不確かな空」―北斗星
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大崎さんのストーリーはどれも心に「しっとり」入ってくる。大崎さんの本を読んだ後、心が湿っているのを感じる。都会に住んでいると、電車の記憶はまさに日常、毎日の生活に否応無しに入ってくる。ほんの数分しか、ほんのちょっとしか乗っていなくても、自分の身が置かれているときのその時間はとても...
大崎さんのストーリーはどれも心に「しっとり」入ってくる。大崎さんの本を読んだ後、心が湿っているのを感じる。都会に住んでいると、電車の記憶はまさに日常、毎日の生活に否応無しに入ってくる。ほんの数分しか、ほんのちょっとしか乗っていなくても、自分の身が置かれているときのその時間はとても長く感じられる。そんな時を切り取った短編集といえる。
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読みかけで放置してたがようやく読了。はじめから読み直した。 電車にまつわる、囚われた過去に思いを馳せる短編集。 それぞれが美しいタイトルを開いたかのような内容で、切なく読んだ。 著者は自身同様年を経た男の視点が得意で、中には実話なのか脚色なのか創作なのかわからない作品もある。 女性から見たらちょっと違う作品なのかもしれないけど、男にはどこか身につまされる作風は相変わらず。 しかし彼の作品は長編で読みたい気がする。短編だと、悪く言うと言葉の綺麗さで押しつけられた切なさ、それだけみたいな感じがしてしまう。
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未明とか、夜明けとか。 そういう空気に似合う、電車にまつわる短篇集。 大崎さんらしい感傷を、大崎さんらしいさらりとしたタッチで。 心地いい。穏やかな気持ちで読める。
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全部、前に読んだような気がする大崎短編の集まり。 嫌いじゃないけど新鮮味は0。 ザラ紙みたいなのでできてるので厚みのわりに異様に軽い。 なんで単行本にしたんだ… マンションの明かりが寂しく見えるのは、その明かりの下にいる人たちが自分とは無関係だから。 なっとく。
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電車にまつわる短編集。大崎さんの故郷、北海道の話が多かった。電車で旅に出たくなる一冊。最後の話がチャーミングで面白かった。
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終着駅は記憶の中―― 車窓の向こうに揺れる 切ない記憶の物語。 切ない青春時代の恋、家族の原風景、父の死、 様々なテーマで描かれた十篇の珠玉短編集。 夏の雫/橋または島々の喪失/失われた鳥たちの夢/不完全な円/もしその歌がたとえようもなく悲しいのなら/フランスの自...
終着駅は記憶の中―― 車窓の向こうに揺れる 切ない記憶の物語。 切ない青春時代の恋、家族の原風景、父の死、 様々なテーマで描かれた十篇の珠玉短編集。 夏の雫/橋または島々の喪失/失われた鳥たちの夢/不完全な円/もしその歌がたとえようもなく悲しいのなら/フランスの自由に、どれくらい僕らは、追いつけたのか?/さようなら。僕のスウィニー/虚無の紐/キャラメルの箱/確かな海と不確かな空 んー、好き嫌いがはっきり分かれる短編集だったなぁ。 変にこじゃれた話や感傷的な話は好きじゃないのよ。 この中でひとつ選ぶとしたら「キャラメルの箱」かな。 小さくてほのかに甘いキャラメルの箱のような。 二度と戻れないことを知り切なくなるような、それほどに幸せな時間を息子に作ってやること。 そうか、それが親の務めだなぁと、ストンと感動してしまいました。 大崎さんが描く、家族ものの話をもっと読んでみたいなぁ。
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+++ 終着駅は記憶の中―― 車窓の向こうに揺れる 切ない記憶の物語。 切ない青春時代の恋、家族の原風景、父の死、 様々なテーマで描かれた十篇の珠玉短編集。 +++ 夏の雫 橋または島々の喪失 失われた鳥たちの夢 不完全な円 もしその歌が、たとえようもなく悲しいのなら...
+++ 終着駅は記憶の中―― 車窓の向こうに揺れる 切ない記憶の物語。 切ない青春時代の恋、家族の原風景、父の死、 様々なテーマで描かれた十篇の珠玉短編集。 +++ 夏の雫 橋または島々の喪失 失われた鳥たちの夢 不完全な円 もしその歌が、たとえようもなく悲しいのなら フランスの自由に、どのくらい僕らは、追いつけたのか? さようなら、僕のスウィニー 虚無の紐 確かな海と不確かな空 キャラメルの箱 +++ いろいろな場所のさまざまな列車をモチーフにした短編集。主人公は物語ごとに違うのだが、どこか著者自身を想わせられるようである。さまざまな年代、さまざまな境遇ではあるが、一貫してある雰囲気がそう感じさせるのかもしれない。どの物語でも登場人物たちはそのときどきを精一杯生きてはいるが、なにか足りないものを求め、いつも旅の途中というような切ない雰囲気を漂わせている。川の流れを見るような一冊でもある。
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