センセ。(3) の商品レビュー
妄想と現実との境界が曖昧になってきた
読み手として慣れてしまったのだろうか、それとも前巻から登場した、真先生の学生時代の因縁の“お相手”らしい長谷川史枝先生(真先生の同級生かと思っていたが年上のようである)の、本巻での行動が何かしら作用したのだろうか。妄想と現実との境界が若干曖昧になってきたような気がして、淫猥さが格...
読み手として慣れてしまったのだろうか、それとも前巻から登場した、真先生の学生時代の因縁の“お相手”らしい長谷川史枝先生(真先生の同級生かと思っていたが年上のようである)の、本巻での行動が何かしら作用したのだろうか。妄想と現実との境界が若干曖昧になってきたような気がして、淫猥さが格段に上がったように感じた第3巻である。こうなると、本シリーズが俄然魅力的に見えてくる。もとより超弩級のハイレベルな美少女達が、およそ女子高生らしくないけしからん肢体で淫蕩なカラミを繰り広げているのである。妄想ではないシーンが混じるようになっては、妄想シーンでさえ現実感が醸されることとなり、これまでとは異なるモノに見えてしまう。妄想と現実が明らかに線引きされていた、これまでの“擬似情交”に物足りなさを感じていた諸兄にも「今度は結構良いよ」とおすすめして良いような気がしてきた。今回は、内気な眼鏡っ娘の琴美以外の生徒が万遍なく出てくることも(琴美ファンを除けば)ポイントが高いところで、お尻を突き出したカンナの痴態が「さすがに解ってるねぇ」と唸ってしまう絶妙な角度でいやらし過ぎる。ストーリー展開としては、伊吹とのすれ違いが続きつつも大きな動きは無かったのに、最後になって不穏な展開を見せて不安を掻き立てられるが、「真先生、頑張って!」とエールを贈りたくなるような引きでもあった。最後に佇んでいた校長先生の動向も気になるところである。
DSK
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