年金と子ども手当 の商品レビュー

高山憲之【著】

2012/09/20

大きな図書館で読む。著者は、マイクロデータ分析の最高峰です。僕も、お世話になりました。読むというよりも眺める。興味を持った点は以下の3点です。第1に、マイクロシミュレーションという言葉に何の解説がないことです。そんなにポピュラーな言葉でしょうか。解説が必要なはずです。ある役所で、その定義を求められたことがあります。困ってしまいました。第2に、参考文献です。あまりにも少ないのです。不勉強ではなく、日本の現状を示しているのです。しかし、それにしてもです。最後に、手堅いことです。テクニックに跳躍がありません。これが味噌なのです。データが主役であり、テクニックはいらないのです。さすが、巨匠です。それだけです。