ヒミツのカンケイ の商品レビュー
祈りとともに読む最終巻
本編未完ながら正真正銘の最終巻であろう。全5編+α。故人となられた作者の冥福を、遅蒔きながら祈りつつ読むことにする。 【ヒミツのカンケイ】 34頁+挿絵3点 学園の新聞部に和麻との関係を詮索される綾乃の話。別の意味で綾乃にピンチが訪れるものの、ある意味新聞部らしいオチで苦...
本編未完ながら正真正銘の最終巻であろう。全5編+α。故人となられた作者の冥福を、遅蒔きながら祈りつつ読むことにする。 【ヒミツのカンケイ】 34頁+挿絵3点 学園の新聞部に和麻との関係を詮索される綾乃の話。別の意味で綾乃にピンチが訪れるものの、ある意味新聞部らしいオチで苦労を背負い込む綾乃である。 【甘いお誘い】 36頁+挿絵3点 妖魔に取り憑かれた久遠七瀬の迷惑な話。短編らしくコミカルな展開とオチだが、和麻の秘めた想いが発露するオマケ付き。 【綾乃さんのお宅訪問】 35頁+挿絵3点 和麻の家に「おつかい」を頼まれた綾乃がヤキモキして炎を撒き散らす話。和麻への想いに限って鈍感な綾乃は苦労ばかりしている。 【柊太一郎のそれでも割と幸せな一日】 29頁+挿絵3点 由香里の入れ知恵で柊クンの念願成就(?)だが、まぁ、タイトル通りとしか言いようのない話。結局当て馬とダシにされただけなのたが、ある意味これほどタフな少年もいない。 【風の聖痕NOIR 炎の喚び声】 タイトル+57頁+挿絵2点 かなりシリアスでやるせない物語。デリケートな問題が背後にあって居たたまれない気持ちにもなるが、綾乃を凌駕する素質を持った少女を登場させる思い切った設定に加えて、理屈では理解できるが感情的には納得したくない、ある意味酷な結末には、安易なハッピーエンドに慣れた読者の心を揺さぶるものがあろう。 【あとがきにかえて】 27頁(挿絵なし) 執筆途中だった『風の聖痕7』の未完成原稿。所々がプロットのままという、遺稿とか絶筆と呼ぶにはあまりに生々しい状態。第二章の途中でぷっつり切れた文章を見ると、まさにこの瞬間、こと切れたのではないかと錯覚して胸が苦しくなる。完成版を世に出せなかった作者の無念が伝わってくるような気がする。この続きを読めない我々も無念である。
DSK
番外編と、途中までの本篇。 一体これから先、何があってどうなったのか。 想像するには材料が足りなくて、もう知る事すらできなくなりました。 寂しいとか悲しいとか、そういう感情以前に 辛い、と思います。 一番辛かったのは、当然ここで終わらせる事となった 作者本人ではありますが。 い...
番外編と、途中までの本篇。 一体これから先、何があってどうなったのか。 想像するには材料が足りなくて、もう知る事すらできなくなりました。 寂しいとか悲しいとか、そういう感情以前に 辛い、と思います。 一番辛かったのは、当然ここで終わらせる事となった 作者本人ではありますが。 いつもの世界、いつものやりとり。 楽しくて幸せで、シリアスだけれどそうでは世界。 いつか、続きが分かる日がくればいいな、と思います。
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これで、本当に最後の「風の聖痕」のなってしまいました。 読み終わって、私が一番最初に思ったことは 『山門敬弘先生、本当にありがとうございました!!!』 この一言に尽きます。山門先生、本当にお疲れ様でした!
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2010/03/20 ⇒中古待ち ⇒K-Books 420円 まー、いつもの短編集。 続きが読めないのが残念だけど、しょうがない。 お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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山門先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます…。 もう続きが読めないのが本当に残念です。もうさすがに短編の未収録分も文庫化しないんじゃないかと半ば諦めてたのですが、今回こうして読めて幸せでした。 個人的に、書きかけの遺稿を世に出すのはどうかと…いやしかしファンとしては読めて嬉...
山門先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます…。 もう続きが読めないのが本当に残念です。もうさすがに短編の未収録分も文庫化しないんじゃないかと半ば諦めてたのですが、今回こうして読めて幸せでした。 個人的に、書きかけの遺稿を世に出すのはどうかと…いやしかしファンとしては読めて嬉しいんですけど…わくわくと読んじゃったけど…ううーん………。
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