頭の中身が漏れ出る日々 の商品レビュー
面白いひとには、面白いエピソードがやってくるのか、誰にでも起こることをしっかり覚えてネタにするから面白いのか、どちらなんだろうといつも面白いエッセイを読む度思う
Posted by
そういえばこれ読み終わってました。やっぱり、現在に近いエッセイの方が自分には合っているように思う。巧くてもあざとさみたいなものを感じると途端に冷めてしまうので。(というわけで、これは真ん中くらいの位置付け?)
Posted by
翌朝は晴れていた。柴犬の母親が子牛と浮気してできたんじゃないかと、主に私にだが噂されるくらい大きかった犬は、死んだ後もやっぱり大きくて、妹と二人、苦労して車に乗せた。火葬場は山の中にある。空を見上げた。紅葉の映える煙突からふいに煙が上がったと思ったら、それはうちの犬で、でも夜中...
翌朝は晴れていた。柴犬の母親が子牛と浮気してできたんじゃないかと、主に私にだが噂されるくらい大きかった犬は、死んだ後もやっぱり大きくて、妹と二人、苦労して車に乗せた。火葬場は山の中にある。空を見上げた。紅葉の映える煙突からふいに煙が上がったと思ったら、それはうちの犬で、でも夜中になってももう帰って来ないのだった。 (P.197)
Posted by
雪国に住んだことがないので、雪掻きの苦労など知る由もありませんが、 そこはそれ、合理主義(ずぼらとも言う)をモットーとする私。 放っておいてもいつかは溶けて無くなるものを、多大な労力を使って 今すぐに処理しなければならないという非合理性に納得できずに、 雪掻きをサボる作者に共感し...
雪国に住んだことがないので、雪掻きの苦労など知る由もありませんが、 そこはそれ、合理主義(ずぼらとも言う)をモットーとする私。 放っておいてもいつかは溶けて無くなるものを、多大な労力を使って 今すぐに処理しなければならないという非合理性に納得できずに、 雪掻きをサボる作者に共感して止みません。 わかる、わかるよ、キミコさん。 ところで、次の本のタイトル、「屁理屈力」でどうでしょう?(笑)
Posted by
北大路さんのエッセイはエピソードも文体も とにかく面白い。 父の中に思春期の少女を見出し、 老紳士にインコの霊がついていると言われた 北大路さんの携帯メールでの 「し」の変換第一位は「しめじ」。 出入り口が道路に面している ラブホテルの話も最高に面白かった。 混雑する道、列に...
北大路さんのエッセイはエピソードも文体も とにかく面白い。 父の中に思春期の少女を見出し、 老紳士にインコの霊がついていると言われた 北大路さんの携帯メールでの 「し」の変換第一位は「しめじ」。 出入り口が道路に面している ラブホテルの話も最高に面白かった。 混雑する道、列に入れてもらえず 延々とホテル前で人目に晒され 拷問のごとき時間を過ごすこととなる恋人たち。 他人事ながら恐ろしい。非常に恐ろしい。 陽水様も説いていた。 ホテルはやっぱりリバーサイド。
Posted by
脱力したい時読んでください、なエッセイです。 サンデー毎日に連載されていたのですから一編一編はすぐに読めるのですが、私は共感の嵐で顔中くすくすが止まらなくて公共の場で読むのは大変でした。 大泉洋はじめ北海道の人の笑いのセンスってどうなっているのだろう? 同時に家庭用モヤシのひ...
脱力したい時読んでください、なエッセイです。 サンデー毎日に連載されていたのですから一編一編はすぐに読めるのですが、私は共感の嵐で顔中くすくすが止まらなくて公共の場で読むのは大変でした。 大泉洋はじめ北海道の人の笑いのセンスってどうなっているのだろう? 同時に家庭用モヤシのひげ根取り器(廉価版)の発売を、公子さん同様に心から願ってしまう自分の生活センスも怪しくなってくる。
Posted by
電車の中で読むのは大変危険なエッセイ集。でも電車で読んじゃったけどね。何度必死で笑いをこらえて怪しく鼻をふくらませていたことか・・・。最初の朝のコンビニでのビールまとめ買い、お父様のお餅愛、姪っ子ちゃんとのポケモン戦争など、エピソードもさることながら筆者の文章がおもしろすぎっ!
Posted by
面白い!!(#^.^#) なんて文章の上手い人なんだろう!と感嘆しながら読みました。 「サンデー毎日」連載のエッセイで、 ご本人は40代独身・両親と同居のライターで趣味は昼酒、といういくらでも自虐ネタが出てきそうな日々なのだけど、そこをすこんと突き抜けた筆致が楽しくてたまらない...
面白い!!(#^.^#) なんて文章の上手い人なんだろう!と感嘆しながら読みました。 「サンデー毎日」連載のエッセイで、 ご本人は40代独身・両親と同居のライターで趣味は昼酒、といういくらでも自虐ネタが出てきそうな日々なのだけど、そこをすこんと突き抜けた筆致が楽しくてたまらない。(#^.^#) なんていうか、私ってちょっと人と違ってて、 そのトンガリ具合がヒリヒリして案外素敵でしょ、みたいなところが全然ないところが好き。 きっと、あれこれのエピソードは公子さんにとって自然体で、ホントに感じていることなんだろうな、なんて。 回転寿司での昼酒は、周囲の働く人々を眺めて『世の中こんなに働いている人がたくさんいるから私は怠けていても大丈夫』という安心感ももたらう効用もある。 とか、 三歳の姪が、それまで彼女の心の九割を占めていた(残り一割は好物のうどん)アンパンマンへ別れを告げ とか、 佐藤浩市がCMに出演している限りは一生買い続けると誓ったキリン一番搾り とか、 あぁ、ダメだなぁ。こんな風に細切れで引用しても彼女の面白さは伝えられない。 北大路公子さん、今回、お初の御目文字でしたから、これからちょいと追いかけさせてもらいます。(#^.^#)
Posted by
5ページ目で微笑。 10ページ目で、笑いで表情が崩れる。 20ページ目で、笑い声を抑えるのに必死。表情は崩れっぱなし。 移動中の航空機内で読んだのですが、30ページ目を迎える頃には、一人笑顔がはじけて、そんな私を見たCAさんまで思わず表情を崩してしまうほど。 フィクションではな...
5ページ目で微笑。 10ページ目で、笑いで表情が崩れる。 20ページ目で、笑い声を抑えるのに必死。表情は崩れっぱなし。 移動中の航空機内で読んだのですが、30ページ目を迎える頃には、一人笑顔がはじけて、そんな私を見たCAさんまで思わず表情を崩してしまうほど。 フィクションではなく著者の身近な体験から溢れるノンフィクション。 途中で著者が、北海道生まれ札幌在住のフリーライターであると知る。 素敵なライター、素敵な一冊とのご縁に感謝。 そんな一冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前に読んだのと同じ日記形式のエッセイ 実に子供じみた父親の屁理屈減らず口だとか 隣の敷地の社長との雪かき闘争だとか 謎の挑戦だとか・・・ とにかく些細な日常がどうしてこの人にかかると こうおもしろおかしな出来事になってしまうの?とw
Posted by