剣客春秋 遠国からの友 の商品レビュー

鳥羽亮【著】

2013/09/25

剣客春秋シリーズ第10弾。武士同士の斬り合いに柳原通りで遭遇した彦四郎は、複数の武士に囲まれていた永倉平八郎ら二人を助けたところ、後日、弟を伴い千坂道場へやってきた。平八郎はお礼もそこそこに、彦四郎に慣れ慣れしい態度をとり、仕舞いには離れに住まわせてほしいと言い出す。不審に思う彦四郎の懸念をよそに、道場主の藤兵衛は申し出を快諾。だがその判断は千坂家に思わぬ禍をもたらした。父のあだ討ちの構成になっているが終盤は７巻の『初孫お花』の商人に癒着した藩内抗争と同じ追い込み方でひねりがなく焼き直しのイメージが強い。

2010/09/20

第十弾
登場人物の構成はやはりこのようななのが安心できる。
もっとも今回はある藩の内紛に係わる仇討なので同心の坂口と弥助の活躍はないが？それと里美が本当に母親に徹している。
永倉平八郎と妻おくめも今後登場人物として出てくるのであろうか？
里美とおくめそしておくま、面白い取り合わせとは思われるが、剣客だけではさみしいし、佐太郎にも活躍してもらいたい。

2010/05/20

剣客春秋の１０で彦四郎が主役で，脇役が「熊」～彦四郎が道場へ向かう途中に出会った立ち合いは，１対４であったため，門弟に促されて取り囲まれている一人に加勢した。後日，道場に現れた永倉は弟を連れ，藩邸から遠いため，住み込みの内弟子を願い出る。弟とは上司の倅であり，敵討ちにやってきたが，相手は強敵であり，藩の内政も絡んでいることが判明。千坂道場としては，敵討ちの助太刀はしてやるが，藩の内紛には係わりたくない。相手は郷士で東円流・谺返の秘剣を遣う手練れだ～マンネリを打破するため，新登場人物“熊”こと永倉。国に帰ったかと思ったら妻女を連れて江戸入府