バイブルDX の商品レビュー
著者の独創性の高さが滲み出ていた。 雑誌として、世界のあらゆる奇蹟を取材し編纂して刊行する。 どのように刊行を迎えるか、キリストは誰なのか、巻末に近づくにつれ、思い描いていた方向性とかけ離れていくストーリー、そして結末。 個人的には、イースター島まではとても面白かったのに、...
著者の独創性の高さが滲み出ていた。 雑誌として、世界のあらゆる奇蹟を取材し編纂して刊行する。 どのように刊行を迎えるか、キリストは誰なのか、巻末に近づくにつれ、思い描いていた方向性とかけ離れていくストーリー、そして結末。 個人的には、イースター島まではとても面白かったのに、イスラエルでのくだり、その後の結末については少し尻切れトンボのようで、残念だった。 多くのキリスト候補者が集まり奇蹟を集合させて最大の奇蹟を起こすとか、もうどうせなら本当にありえないくらいの奇蹟を描いてほしかった。 着眼点や話の独創性には本当に優れている。著者の他の著書にも触れてみたい。
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2010年の真藤順丈作品。 最初は連作短編集だと思いました。実際全9章の内、第6章目まではそうです。 『聖書』を雑誌に例え、新時代の『聖書』となる雑誌を創刊するために『聖書』にとって重要な新時代のキリストを探す雑誌編集者2人組。変人タイプの先輩と真面目な後輩という、読んでいるこっちが恥ずかしくなるような伝統的キャラクター設定の2人が、キリスト候補となる人物の奇蹟を取材する、「すこしふしぎ」な物語集、というのが第6章目まで。 それが第6章ラストで新雑誌プロジェクトが解体、編集長が行方不明となり、変人先輩もいなくなり、真面目後輩が、失踪した編集長の過去を探ろうとするあたりからサスペンス・ミステリーへとジャンルが変化します。 このあたり『ウルトラマンレオ』で、ウルトラシリーズでは当然のように存在した防衛チームが、強敵の登場であっさりと解体した後の第4クールのような雰囲気です。 そこからは、想像もしなかった展開に驚かされましたが、自分がこの作品中で一番感動したのは、シンクロニシティを扱った第6章でした。
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全ての雑誌は誰かのバイブル。だから奇蹟を集めて現代の聖書となる雑誌を作ろう。そのためには核となるキリストを探さなきゃ。さあ、取材だ!・・・という分かったような分からないようなストーリーで、こんなに面白くできるとは。真藤順丈さん、どんな変な題材でも面白くできるのか。同じ作者の「七日...
全ての雑誌は誰かのバイブル。だから奇蹟を集めて現代の聖書となる雑誌を作ろう。そのためには核となるキリストを探さなきゃ。さあ、取材だ!・・・という分かったような分からないようなストーリーで、こんなに面白くできるとは。真藤順丈さん、どんな変な題材でも面白くできるのか。同じ作者の「七日で映画は作れません」の構図の中に「しるしなきもの」を思わせる情景がちらほら詰め込まれてる。この人の本も結構いろいろ読んでいる。おかげでようやく、読みながら他の作品が少しずつシンクロするようになってきた。読書って、ここからが面白い。
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サラッとした絵柄で漫画にすると味わいに合いそう。 核家族の奇跡にはイマイチ理解できなかったけど… 躁鬱で人前はしんどかねーか。
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現代版聖書を作るという意図で「奇跡」の収拾をする編集者たち いくつもの話を収拾していたやさき、代表者が脱税容疑のまま行方不明になりプロジェクトは終わる しかしやり残しを是としない私はもう一人の編集者と代表を探し、イスラエルに腰を据える そして分かったのは協力者だったはずの牧師が代...
現代版聖書を作るという意図で「奇跡」の収拾をする編集者たち いくつもの話を収拾していたやさき、代表者が脱税容疑のまま行方不明になりプロジェクトは終わる しかしやり残しを是としない私はもう一人の編集者と代表を探し、イスラエルに腰を据える そして分かったのは協力者だったはずの牧師が代表を殺害し、自らの道を究めようとしていたことだった 助けの来ないビル屋上で監禁され、落雷という奇跡を伴って生還したわたしはこれまでの奇跡の話の後追い調査をもとにまとめた雑誌を創刊することができる
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現代のキリストを探してその人の生き方をしるし、それを読んだ誰かの支えになるような聖書を作ろうとした編集者さんのお話です。 キリスト=奇蹟を起こす人ということで、本の中ではキリスト候補の奇蹟を書いています。 どの奇蹟も本編とはあまり関係がないんだけど、たくさんの偶然が重なっていて素...
現代のキリストを探してその人の生き方をしるし、それを読んだ誰かの支えになるような聖書を作ろうとした編集者さんのお話です。 キリスト=奇蹟を起こす人ということで、本の中ではキリスト候補の奇蹟を書いています。 どの奇蹟も本編とはあまり関係がないんだけど、たくさんの偶然が重なっていて素敵だなと思いました。 確かに、偶然が重なることってたまに起きるし、それが奇蹟って呼びたくなるくらい素敵なものの場合もあるかもなぁと思いました。 しかも、きっとそれは、私たちのすぐ近くにあるのかもしれないなぁとも思いました。 本の中でセンジュという男性編集者も言っています。 「ここで起きていることは、たいがい世界のどこかでも起きている」 すごく印象的な言葉でした。 途中から人が殺されたり事故が起きたりして、怖いシーンが増えてきます。 なので、夜に読むのはあまりおすすめできません。 でも、読後は恐怖感は和らいで、さわやかな気持ちになりました。
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宗教に依らない、現代の聖書を作ろうというお話。 編集者達は様々な奇跡を取材すべく、奔走します。 …途中まではあらすじ通り。 どういう風に纏めるのかなぁ、と思ってたら突然、違う展開に。 この様変わりには正直、びっくり。 イヤじゃなけど驚いたのは事実。 こういう風に持って行くんだ… ...
宗教に依らない、現代の聖書を作ろうというお話。 編集者達は様々な奇跡を取材すべく、奔走します。 …途中まではあらすじ通り。 どういう風に纏めるのかなぁ、と思ってたら突然、違う展開に。 この様変わりには正直、びっくり。 イヤじゃなけど驚いたのは事実。 こういう風に持って行くんだ… ちょっと無理矢理な気もしたけど、まぁ面白かった。 最後の雑誌創刊までの件が納得いかないところもあるけど、 順当な終わり方だと思います。 概ね満足できた作品でした☆
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やっぱりこの作者、盛り上げ方が上手い。 海外ドラマみたいな展開で、章毎にキリよく読み進められる。 最初はぼやっとした感じの始まり方で少しずつ読者を引きこんでいく。 けど続きも気になる。 そのままラストまで飽きずに楽しめました。
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うぅむ…可もなく不可もなく。 途中まではセンジュたちが取材する奇跡のエピソードが楽しい。 しかし転結のあたりがイマイチな感じがします。読みながらちょっとしんどかった。 この作家さんの地図男とゆー作品のときは読むのを途中でやめた経緯があったんですが、バイブルDXは最後まで一応読...
うぅむ…可もなく不可もなく。 途中まではセンジュたちが取材する奇跡のエピソードが楽しい。 しかし転結のあたりがイマイチな感じがします。読みながらちょっとしんどかった。 この作家さんの地図男とゆー作品のときは読むのを途中でやめた経緯があったんですが、バイブルDXは最後まで一応読めました。たくさん賞をとっている方に対して辛口ですが… 前半の面白さで3点。
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前半は「キリスト候補」となるべく選出された人物とのお話がそれぞれ続きますが、中・後半になって物語は急速に加速します。 そこからが実によい感じ。プロジェクトを新たに進めるべく奮闘する主人公。そして明かされるプロジェクト凍結の真実。うん。面白かった。 こういう感想もどうかと思います...
前半は「キリスト候補」となるべく選出された人物とのお話がそれぞれ続きますが、中・後半になって物語は急速に加速します。 そこからが実によい感じ。プロジェクトを新たに進めるべく奮闘する主人公。そして明かされるプロジェクト凍結の真実。うん。面白かった。 こういう感想もどうかと思いますが、センジュの飄々とした人柄が伊坂作品を読んでるみたいだな~とか思いました。
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