英語授業の「幹」をつくる本(上巻) の商品レビュー
NHK「わくわく授業―わたしの教え方」でも取り上げられ、公立中学校でありながらも在籍生徒の16%を英検準2級に合格させたりして英検から表彰された、中学英語教育界では言わずと知れた北原先生の実践を集めた本。 上巻は「北原メソッド」の概略やその効果を紹介するところから、「発音指導...
NHK「わくわく授業―わたしの教え方」でも取り上げられ、公立中学校でありながらも在籍生徒の16%を英検準2級に合格させたりして英検から表彰された、中学英語教育界では言わずと知れた北原先生の実践を集めた本。 上巻は「北原メソッド」の概略やその効果を紹介するところから、「発音指導」、「辞書指導」、「語彙指導」、「音読指導」、「リスニング指導」、「スピーキング指導」まで。授業、あるいは教員向けの研修で、実際に使われた教材の紹介、指導案、生徒(受講者)のアンケートや感想の紹介が中心で、特に「アンケートや感想の紹介」が結構多い。正直、そこまでたくさん同じような感想を紹介されるまでもなく、十分に説得力を持つものだと思うので、そんないっぱいツラツラと読まされる必要もないかなと思ってしまった。でもそれだけ、「教員がどれだけ生徒のフィードバックをもらって、それを活かそうとしているか」、「何ができる/できないということをきちんと分析しているか」ということが問われている感じにもなる。個人的には、辞書指導が印象に残る。特に辞書指導については、何らかのポリシーを持たないと、そもそも取り組みにくいものじゃないだろうか。著者と田尻先生で「辞書指導ワークショップ」というのを全国でやって来たらしいが、おれも参加したい。あとは、「発表語彙リスト」も役に立つ。最近、特にスローラーナーを教えることに関心を持っているが、まずはこの635語を、と思う。続きは下巻。(15/09/04)
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こんな英語の授業を実践している先生に今まで出逢ってことない。革命を起こしてくれる本。教師たるべきもの、一度は読まなくてはならないだろう。
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