エコ・ウオーズ の商品レビュー
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[ 内容 ] 環境先進国ニッポンは大丈夫か。 温室効果ガス25%削減の具体策は。 排出量取引ではEUに先行を許し、自然エネルギーの導入は立ち遅れ、低炭素技術で中国に追いつかれつつある。 日本の政策決定を歪めたのはだれか。 朝日新聞取材班が世界各地を歩き、関係者に粘り強く取材を重ね、驚きの真実を暴く。 好評連載「環境元年」「エコ・ウオーズ」、待望の新書化。 [ 目次 ] 第1章 COP15への攻防戦(「25%削減」発言の衝撃;家庭などに負担押し付けた前政権シナリオ ほか) 第2章 石油文明と世界経済の岐路(地の果て・底まで掘りつくせ;米自動車産業100年の蹉趺 ほか) 第3章 本格化する「電源革命」(欧州・アフリカ照らす太陽光;失われた日本の太陽光の「10年」 ほか) 第4章 始まった「緑色の産業革命」(「環境」が成長の起爆剤に;企業経営のパラダイムシフト ほか) 第5章 低炭素社会に向けた仕組みづくり(どうなる民主党の環境政策;産業界の「努力」が不可欠 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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地球温暖化対策をビジネスチャンスとばかりにアメリカ、ヨーロッパ、中国のすさまじい動きと、せっかく出だしはよかったの政策の不手際等で足踏みが続く日本という捉え方。 今の日本には、将来を見据えて戦略を立て、したたかに着実に前に進んでいくような人材が、政界、財界、官僚の方たちの中にいな...
地球温暖化対策をビジネスチャンスとばかりにアメリカ、ヨーロッパ、中国のすさまじい動きと、せっかく出だしはよかったの政策の不手際等で足踏みが続く日本という捉え方。 今の日本には、将来を見据えて戦略を立て、したたかに着実に前に進んでいくような人材が、政界、財界、官僚の方たちの中にいなくなってしまったのか。 そんなことはない。いずれ、日本をきちんと引っ張る人が出てくると信じたい。
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環境問題は私たち一人ひとりの問題でもあるが、国家の舵取りの重要さは、想像をはるかに超えるものであることを強烈に思い知らせてくれる。 本書は朝日新聞に2009年4月から連載された「エコ・ウオーズ」を軸として、再構成・加筆されたものだが、かつては自然エネルギー利用への最前線にあった日...
環境問題は私たち一人ひとりの問題でもあるが、国家の舵取りの重要さは、想像をはるかに超えるものであることを強烈に思い知らせてくれる。 本書は朝日新聞に2009年4月から連載された「エコ・ウオーズ」を軸として、再構成・加筆されたものだが、かつては自然エネルギー利用への最前線にあった日本が、あれよあれよという間にその地位を他国に譲り渡し、ズルズルと後退していく過程は、読んでいても歯がゆい。地球環境の未来よりも、目先の既得権を守ろうとする企業論理や、財界とのしがらみに揺れ動く政治の世界が行間からにじみ出てくる。 注目を集める中国の動向や、低炭素社会への取り組みの概要を知る手がかりにもなる。選挙前あたりに読んでほしい1冊。
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