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テロと殉教 の商品レビュー

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2013/12/27
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ジム・ケペル『テロと殉教ー「文明の衝突」をこえて』産業図書、読了。物語(=構えとしての世界観)なしに人間は生きていくことができない。現在の注視すべき「物語」とはテロと殉教。大きな物語のヘゲモニーは何をもたらしたのか。テクノロジーを利用したストーリーの浸透は多様な物語を枯渇させた。 「9・11テロ」以降の著者の現状分析と見通しには疑問が残るが、厄災の火種となりかねぬ大きな物語に洗脳・依存されるより、無数の「小さな物語」の混じり合いと共存を選択すべきなのだろう。『ジハード』よりは歯切れが悪いか……。

Posted byブクログ