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2015/11/17

「私を癩者に選び給ひし神は讃むべきかな――」。多磨全生園内で無二の親友である北條民雄とともに文芸活動に研鑽し、齢三十で 夭折した詩人・東條耿一の作品集。進行する病と偏見に苦しみながら、創作活動に没頭するが、北條民雄の死を契機にカトリック信仰に回帰し、生の希望あふれる作風へと転換す...

「私を癩者に選び給ひし神は讃むべきかな――」。多磨全生園内で無二の親友である北條民雄とともに文芸活動に研鑽し、齢三十で 夭折した詩人・東條耿一の作品集。進行する病と偏見に苦しみながら、創作活動に没頭するが、北條民雄の死を契機にカトリック信仰に回帰し、生の希望あふれる作風へと転換する。一九三四年から各機関紙に掲載された数々の詩と、晩年の心境を綴った手記や遺稿に至るまで、傑出した才能をいかんなく発揮した作品が収められている。

Posted byブクログ