すぐに使える定量分析 の商品レビュー

福澤英弘【著】,竹谷州史【画】

2018/09/01

【評価基準】
仕事や実生活に役に立ちそうか(Max6)：5
読み物として面白いか(Max6)：6
内容がまとまっており分かりやすいか(Max5)：5
タイトルと内容が合っているか(Max4)：2
客観的な内容であるか(Max4)：3

★と合計スコア
★1: 0-4　★2: 5-9 ★3:10-14 ★4:15-19 ★5:20-25

【この本は何を目的とした本か】
「定量分析とはなんぞや」ということをストーリー仕立てで分かりやすく解説する。

【この本を読んでの雑感】
マンガからビジネスに使えるテクニックを紹介する、という意味ではある意味お手本のような本。
最初にやや説明臭いセリフが並んだが、基本的にストーリーで問題提起し、それを定量分析をつかって解決していくという手法が非常に分かりやすい。
扱っている内容が定量分析だけあって、すぐには頭に入りずらいところもあるが、どんな役に立つかというのは良く分かった。
（逆に言えばタイトルのように「すぐに使える」訳ではなく「使ってみたくなる」「学んでみたくなる」といったところだろうか。）

【本を読んでのメモ】
・数字で考えると便利
・損得も分かっているようで、本当に得かはきちんと計算しないと分からない
・不確実な条件下でも定量分析は役に立つ

2012/05/03

マンガでストーリーの導入　→　ストーリーにあった文章での解説
という形で、意思決定の時に数字を使って考えるべきだという趣旨である。

ただし、冒頭の筋道を立てて考える「合理性」、企業の「価値観」、人間の「感情」があるという説明があるように全てが合理性では考えることはできない。自分も経験的には分かっているけれど言葉にできていなかったと思ったのでよかった。

具体的な用語としては、平均値、代表値、標準偏差、トレードのオフの関係、埋没費用、感度分析など。

経営面を筋道を立てて考えるように、数字を使って、わかりやすく理解できることは良いことではないでしょうか。

2010/12/29

定量分析の基本を説明しています。

標準偏差
期待値
ＣＶＰ
ＮＰＶ
デシジョンツリーなど、
ファイナンスの分野で意思決定の評価軸として用いられる
技法を紹介しています。

マンガで描かれたストーリーと分かりやすい解説で
一通りの技法は理解できますが、詳細は記載されて
いないのでこの１冊で完全に理解することは難しい
と思います。

ファイナンスに興味があるけど堅苦しそうで躊躇しているひとへの
入門書や、過去にファイナンスを学んだが忘れてしまっている人の
記憶の呼び水として最適な本だと思います。