ラテに感謝! の商品レビュー
数時間で一気に読めます。 アメリカの上流階級で育ち働いてきた著者が、有名広告会社を解雇され、さらにその後に起こしたコンサル会社もたちゆかなくなって、窮地に陥っていたときにたまたま立ち寄ったスタバで行われていた採用面接で一人の黒人女性店長と出会い、バリスタとして働き、学んでいくノン...
数時間で一気に読めます。 アメリカの上流階級で育ち働いてきた著者が、有名広告会社を解雇され、さらにその後に起こしたコンサル会社もたちゆかなくなって、窮地に陥っていたときにたまたま立ち寄ったスタバで行われていた採用面接で一人の黒人女性店長と出会い、バリスタとして働き、学んでいくノンフィクション。映画化にはもってこいな素材です。 実際にスタバがこの本に書いてあるように素晴らしい企業かどうかは問題ではなく、固定観念で凝り固まったカチカチの考え方を変えていくと、実は幸せってごく身近にあるよね、ということを教えてくれる。相手を変えようとするのではなく自分が変わる、相手を楽しませる前に自分が心底楽しむ。幸せの基準を人の評価ではなく、自分の心におく。そういうことで日々は幸せなものに変わる。しかも歳をとってからでも。そういうことを伝えたいんでしょうね。 ところで、スタバの店員さんたちは、フレンドリーだったり、独特の雰囲気を持っていたり、誇りを持って働いているようにみえる人が多いなあと常々思っていました。他のコーヒーショップではなかなかそういった店員さんを見かけることができません。全ての取り組みが日本にも輸入されている訳ではないでしょうが、スタバの店員さんが素敵な理由がちょっとかいまみえる本でもありました。 一方で、企業を解雇されたとたんに受けられなくなるアメリカの保険制度。大きな企業でさえ、歯科などは面倒を見てくれないという事実。「貧困大国アメリカ」の姿が実はここにも描かれています。同僚のバリスタが軍隊に入るのも描かれていますが、その行方は、悲しいけれど、まさに「貧困大国アメリカ」に書かれているものになるのでしょう。
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よくある、人生が変わるきっかけの話でした、実話だけに重みもあります、特に年齢のギャップの点の描写は弱者やマイノリティの現状を表していると思います。
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だれにでも勧めたくなる本。 どんどん読み進めたくなるストーリー、爽やかな読後感。 アメリカの階級社会、人種についても包み隠さず話しているのも好感。 スターバックスでコーヒーが飲みたくなる。
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働く上で大切なことをこの本に教わりました。 お互いに相手を敬うこと、どんな仕事も一生懸命に する姿勢に、「素敵な働き方」だなと 思いました。 私は今転職したばかりで、この本に出会えたことは 幸運でした。 色んな会社があると思いますが、 これから新社会人になられる方にも読んでもらい...
働く上で大切なことをこの本に教わりました。 お互いに相手を敬うこと、どんな仕事も一生懸命に する姿勢に、「素敵な働き方」だなと 思いました。 私は今転職したばかりで、この本に出会えたことは 幸運でした。 色んな会社があると思いますが、 これから新社会人になられる方にも読んでもらいたい 一冊です。
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さすが大手広告代理店JWTの元社員だけあって構成がうまい。スタバの広告くささはあるものの、ハリウッド映画を見ているようで、大きな事件が起きるわけではないけれど、最後はホロっとさせられます。『愛のかたち』『ザ・エージェント』『摩天楼はバラ色に』などのサクセスストーリーものの映画が好...
さすが大手広告代理店JWTの元社員だけあって構成がうまい。スタバの広告くささはあるものの、ハリウッド映画を見ているようで、大きな事件が起きるわけではないけれど、最後はホロっとさせられます。『愛のかたち』『ザ・エージェント』『摩天楼はバラ色に』などのサクセスストーリーものの映画が好きな人には受け入れられるかも。実際この作品もトム・ハンクスで映画化されるようです。『ラテに感謝!』っていう放題も、いいですね。
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どんな仕事をするにも、働きがいをもって働くこと。 まわりを見て、感謝をすること。 幸せな仕事を見つけられた人だと思った。
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スタバに置いてあって、表紙がかわいかったので手に取ったのだが 結局最後まで読み通してしまった。 人生で大切なことを物語で教えてくれる じわっと心があたたかくなる本です。
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心が穏やかになる。スターバックスが本当にこうなんだとしたら、これこそが真のサービス業の在り方だ。 読んでいるとラテを飲みたくなる。
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「転落エリートの私を救った世界最高の仕事」という副題がついています。 米国の最大手広告代理店ジェイ・W・トンプソン社(JWT)の副社長にまで昇りつめたものの、リストラ。 独立して立ち上げた会社は上手くいかず、ホームレスの寸前まで行ってしまったマイケル。 なけなしの小銭で、最後にお...
「転落エリートの私を救った世界最高の仕事」という副題がついています。 米国の最大手広告代理店ジェイ・W・トンプソン社(JWT)の副社長にまで昇りつめたものの、リストラ。 独立して立ち上げた会社は上手くいかず、ホームレスの寸前まで行ってしまったマイケル。 なけなしの小銭で、最後においしいコーヒーを飲もうと入った店で、彼の運命が変わります。 店長クリスタルが、声をかけてくれました。 「わたしの部下として働くことができますか?」 スターバックス ブロードウエー店。 そこでは、スタッフを「パートナー」と呼び、尊重し合う。 上司だからといって、部下を下に見ることはない。 JWTとはまったく異なる企業風土がそこにはありました。 スターバックスでは、失敗しても、失敗したことを責めることはありません。 しかし、なにか新しいことを成し遂げたときには、店長もパートナーたちも惜しみない拍手を贈ります。 JWTで働いていた頃、部下を褒めるようなメモは書かないように、と注意された。 そうした前向きな書状を残すと、その社員を解雇したいときに裁判を起される可能性があるからだという。 部下を褒めず、親密な関係を持たず、ビジネスのみの関係に徹することを、上司の資質として求める企業があります。 スターバックスは、それとはまったく異なる企業理念を持っています。 パートナーたちが互いに尊敬し合う環境の中で、マイケルは正直に思いを伝えることができるようになりました。 いまスターバックスでは、どんなに嬉しかったか、どんなにパートナーに感謝しているかを好きなだけ示すことができる。 わたしは親切にしてくれたり、助けになってくれたりしたパートナーに感謝の気持ちを伝えるカードも書きはじめた。 仕事の中心に感謝の気持を据えたマイケルは、自分だけでなく店全体にも変化を起していきます。 スターバックスでは何週間かに一度、覆面調査員が客を装って訪れ、店を評価します。 ちょうど、マイケルが働いていたときに来た調査員は、彼の働きぶりを見て ブロードウエー店を「伝説のサービス」を提供している店として、五つ星を与えてくれました。 とても象徴的な出来事があります。 ニューヨーク地域のスターバックスのパートナーが集まるイベント「オープンフォーラム」というのが毎年開催されます。 そこで、店長のクリスタルがスターバックスへの貢献により、四半期賞を受賞しました。 会場の全員が大喜びし、クリスタルのために拍手喝采しました。 これは広告業界とはまったく違う経験だった。 当時、わたしが受賞をしたときは、たとえ拍手をしてもらっても、会場のライバルたちからの怒りを感じたものだ。 ここでは、みんながクリスタルのことを喜んでいるようだった。 彼女ががんばってきたことを知っているのだろう。 彼女のことが好きなのだ。 そして、自分たちも、いつかこうして認められる機会があることも知っている。 広告業界では、ピラミッドの頂点にいるわずかな人の功績だけしか認められない。 スターバックスは、従業員ひとりひとりに敬意を払い、多くのひとを褒め称える。 こうした特別なフォーラムだけではなく、毎日、それぞれの店舗で。 いま日本でも、企業の人間力の脆弱化は、目に余るものがあります。 企業も、社会も、人を大切にするとはどういうことなのか、もう一度考えてみるときなのでしょう。
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久々に読み終わるのが勿体なく感じる本でした。著者のマイケルさんはヘミングウェイとお茶をしたりアイアコッカにプレゼンしたりジャッキーと話したことがある超セレブのビジネスマンでしたが、突然の解雇と離婚で憔悴しきって立ち寄ったスタバで転機が訪れます。白人で高学歴の著者がスタバのバリスタ...
久々に読み終わるのが勿体なく感じる本でした。著者のマイケルさんはヘミングウェイとお茶をしたりアイアコッカにプレゼンしたりジャッキーと話したことがある超セレブのビジネスマンでしたが、突然の解雇と離婚で憔悴しきって立ち寄ったスタバで転機が訪れます。白人で高学歴の著者がスタバのバリスタになって心からの幸せを感じるストーリーです。スターバックスを愛する人は読めばもっと好きになって働きたくなります。
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