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メグとセロン(5) の商品レビュー

3.6

33件のお客様レビュー

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2010/03/19

“ステラが段を展開する。最初の段には、色々な具を挟んだサンドイッチが、二段目にはグリルで焼いた鶏肉と茹で野菜が、三段目には、サクランボや葡萄など、フルーツがたっぷりと入っていた。 「おお!美味そう」 ラリーが、一瞬だけ周りの目を忘れて素直な感想を漏らす。料理はすべて、まるでプロが...

“ステラが段を展開する。最初の段には、色々な具を挟んだサンドイッチが、二段目にはグリルで焼いた鶏肉と茹で野菜が、三段目には、サクランボや葡萄など、フルーツがたっぷりと入っていた。 「おお!美味そう」 ラリーが、一瞬だけ周りの目を忘れて素直な感想を漏らす。料理はすべて、まるでプロが作ったようかのような出来映えだった。 「作ったの?ステラが?」 「はい……。料理は……、得意です……」 「美味しそうだ!食べよう!」 「はい……」 快活なラリーの大声がさらに大勢の注目を集める中、二人はステラが用意していたお絞りで手を拭いて、 「では、サンドイッチから――」 ラリーが手を伸ばそうとして、先にステラの小さな手が摑み取った。 「どうぞ……」 そのままラリーん口もとに運んだ。 ラリーが蒼い目を丸くする。 周りの生徒達からの殺気だった視線をヒシヒシと感じながら、 「男は度胸だ!」 小さく呟いてから、ラリーはサンドイッチにゆっくりと噛みついた。 それを口に入れて、 「ん!」 咀嚼して飲み込んで、ラリーは笑顔。 「美味いよ!実に美味い!料理上手だね!」 「ありがとう……、ございます」 幸せそうにしか見えない二人を、 「くたばれ金髪!」「いちゃつきやがって!」「ガキ共が!クソ!羨ましい!」「なによ新婚なの?」「ヘップバーン、地獄はお前のためにある」「見えないところでやれ!この学校にはそんな場所いっくらでもあるだろう!」「やっぱ先生呼ぼうぜ……」 周囲からの殺気が暖かく包む。” ラリーがラブレターを貰いました。 送った相手にはちょっとした秘密がありました。 送った相手にはちょっとした作戦がありました。 あー……ラリーがなんか可哀想だ。 でも、この解決策はラリーらしいというか、うん。 お人よしなラリーはもっとモテてもいいはずだ。うん。 “「ところで、新聞部の公式認定、どうします?」 「ふむ……。一応ちゃんとして新聞も出したし、規定の部員数もいるからなあ……。断る理由がない」 「認めますか。ただ、そうなると顧問が必要になってきますが?」 「それだよな……。一体誰が、ジョーンズのじゃじゃ馬娘と仕事したがる?」 「誰かにババを引いてもらいますか……?例えば、今いない人とか」 「私達は子供かね?――ただ、そうなると……」 「そうなると……。やはり?」 「ああ。――今月には戻ってくるはずの、マードック先生かなあ」” マードック先生帰ってくるのか! しかも新聞部の顧問になってしまったりするのか!? うわー、続編気になる気になる。 それにしてもメグミカさん、しっかりとした弟をお持ちで。 “「ああ。――って、大丈夫か?セロン」 『ん?“大丈夫”、とは?』 「ほら、メグミカさんのところへの電話だ。まだしてないだろ?」 『ああ……。大丈夫さ、ラリー。俺はこの前の合宿で、メグミカさんとだいぶ会話をした』 「おお!……逞しくなったなセロン!オレは嬉しいぜ!」 『そして、髪を下ろしたメグミカさんも見た』 「ん?あ、ああ。そうだな……」 『だから――、メグミカさんが家で髪を下ろしていても、俺は怖がらずに話すことができるはずだ。よしんば家族が電話に出たとしても、“髪を下ろしているところを見たことがあるセロン・マクスウェルです”と言えば呼び出してもらうのは、皆目問題ないはずだ。違うか?』 「セロン……。今時間あるよな?ちょっと落ち着いて、オレの話を聞け」”

Posted byブクログ

2010/03/11

 相変わらず可愛らしい六人です。話を楽しむというよりは、六人の掛け合いを楽しんでいるに近いですね。なんかそんなノリで読めば良いんだろうな、これは、と思いながら。

Posted byブクログ

2010/03/10

大好きなシリーズ!今回はメグとセロンの絡みが少なくてちょっと残念。でもラリーがますます好きになる1冊。

Posted byブクログ